ワタミは2019年5月9日、日替わり夕食宅配を行う「ワタミの宅食」で、2019年5月7日から愛知県で、バイオマス素材を含んだプラスチック弁当容器に変更するのに合わせて、バイオマスプラスチック容器を回収してリサイクルする取り組みを始めたと発表した。
これは、プラスチックの資源循環やゴミの削減を目指すもので、高齢者食宅配を手掛ける企業としては初めての実施となる。取り組みの実施にあたっては愛知県、名古屋市の指導・助言を受けるとともに、協力企業とのパートナーシップによって行う。
バイオマスプラスチック容器を回収してリサイクルする仕組みを構築
「ワタミの宅食」では、弁当・惣菜の製造から配達までを自社で一貫して行っており、利用者が食べたあとのバイオマスプラスチック容器を自社で回収してリサイクルする仕組みを構築した。このリサイクルモデルはワタミだけではなく、協力企業、利用者などと一体となって推進していく独自の取り組みである。
リサイクルの流れは、「ワタミ手づくり厨房」中京センターから愛知県内の営業所をつうじて、「まごころスタッフ」が利用者に弁当を届ける。同時に「まごころスタッフ」が利用者が食べたあとのバイオマスプラスチック容器を営業所に回収して、「ワタミ手づくり厨房」中京センターに集め、協力企業によって中間処理を行ったのちに炭化水素油・コークス・コークス炉ガスにケミカルリサイクルする。
今後はケミカルリサイクルした原料を使用した容器の使用を目指していく予定であるとしている。