凸版印刷、ブロードバンドタワーおよびジャパンケーブルキャストは、ヒーリング効果や集中力の向上が期待できる、4K映像配信サービスの提供に向けて、実証実験を2019年3月11日より実施する。

凸版印刷が2015年より提供しているオリジナル高品質4K映像コンテンツと、ブロードバンドタワーの5Gに対応したデータセンターを核とする幅広いIT技術、ならびにケーブルキャストの有する全国規模の情報配信ネットワークを活かした日本全国のケーブルテレビ局へのリーチ力を組み合わせ、超高精細・高品質4K映像を家庭用4K対応テレビへ配信するサービスの提供を目指すという。

同サービスでは、休息効果の向上や家事などの作業効率向上効果が期待できる超高精細・高品質4K映像が家庭の4K対応テレビで視聴可能になる。また、時間帯や季節との連動を可能にする充実したコンテンツ群を生活者のニーズに合わせて配信予定。さらに、スマートフォンからの視聴操作やスマートスピーカーによる起動など、さまざまなデジタルデバイスと連携したサービス展開を可能にするという。

ます。なお3社は本実証にあたって、ケーブルテレビコミュニティチャンネルの4Kハイブリッドキャスト(※1)上でのビデオ・オン・デマンド配信を想定し、検証予定だ。

実証実験の概要は以下のとおりとなる。

  1. 実施期間

    2019年3月11日(月)より6カ月程度
  2. 実施場所

    ケーブルキャスト本社内実証実験環境及び協力ケーブルテレビ事業者の環境

  3. 目的

    • 映像品質、視聴動作確認
    • 通信品質、視聴安定度確認
    • その他モニター調査等

  4. 各社の役割

    1. 凸版印刷

      オリジナル超高精細・高品質 4K 映像の提供・制作、および超高精細・高品質 4K 映像品質の監修
    2. ブロードバンドタワー

      配信サーバ等構築のためのデータセンター環境、クラウド環境の利活用の検討、5G を含むコンテンツデ
      リバリーネットワーク設計等の検討
    3. ケーブルキャスト

      配信サーバ等構築、データ放送・ハイブリッドキャスト設備、ケーブルテレビコミュニティチャンネル環境構
      築、デモ用 UI 作成等一連の実証環境整備

昨今、空間のデザイン要素に「人間の健康」という視点を加え、自然環境を取り入れたバイオフィリックデザイン(※1)や、WELL認証(※2)といった建物の住環境を評価するシステムなどが、世界的に広がりを見せているという。また、オリンピック・パラリンピック向け、新4K8K衛星放送が開始されたことにより、4K対応テレビの普及やとコンテンツの活用が見込まれるという。

(※1):自然を感じられる環境を、建築やインテリアで再現する取り組み
(※2):空間のデザイン・構築・運用に「人間の健康」という視点を加え、より良い住環境の創造を目指した評価システム

このような背景を受け、3社は、実証実験を開始。本実証を通じて、一般的な放送番組視聴とは異なり、テレビ画面が空間に溶け込むインテリア性や自然風景の再現による、住環境の質を向上させるサービスの提供を目指すという。

img:TOPPAN