ローソンは2019年2月12日(火)から2月28日(木)まで「ローソンゲートシティ大崎アトリウム店」(東京都品川区)にて電子タグ(RFID(※))を活用した実証実験を実施する。
この実験は経済産業省主導のもとコンビニ各社(セブン‐イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、ニューデイズ)と共同で策定した「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」の一環として実施される。
※RFID(Radio Frequency Identification):電波を利用して非接触で電子タグのデータを読み書きする自動認識技術のこと。
ローソンで実施する実験内容
- ダイナミックプライシング
- デジタルサイネージを活用したターゲティング広告
- >電子タグリーダー付属の専用レジ設置
- 情報共有システムの活用
対象商品に貼付した電子タグを棚に設置したリーダーで読み取ることで、消費期限が近い商品を特定する。実験用LINEアカウントに登録しているユーザーに有益な情報を通知し、対象商品を購入した場合には後日LINEポイント(10ポイント)が還元される。
※ポイント還元にはLINE payでの支払いおよび電子レシートの発行が必要
※対象時間は商品に記載されている消費期限前日の18時~22時(土日除く)。
ユーザーが手に取った商品を電子タグが認識し、商品棚に設置したデジタルサイネージで当該商品の情報や広告が流れるようになっている。デジタルサイネージではユーザーそれぞれに応じた商品を紹介する。
カウンターに設置したリーダーで商品に貼付された電子タグ情報を瞬時に読み取り、スムーズに清算できるようにする。ユーザーのスマートフォンに表示された専用のバーコードを読み取ることで電子レシートが発行される。
メーカーや物流センターで対象商品への電子タグを貼付し、情報共有システムにデータを蓄積して在庫情報を可視化することでサプライチェーン各層の連携強化を図る。
電子タグは、特定の商品が、いつ、どこに、何個あるのかというデータをリアルタイムで取得できる。
これらの情報をサプライチェーンで共有することで在庫の可視化やIoTでの活用が可能となる。さらには、ダイナミックプライシングの実現により食品ロスの削減など社会的課題の解決につながるとされている。
今後もローソンは電子タグの普及に努め、サプライチェーン全体の効率化や店頭でのスピーディーな精算による利便性向上と生産性向上を目指すという。
img:NIKKEI