キユーピーは、社会に対するグループの貢献価値を定量的に測る指標として「サステナビリティ目標」を設定し、同社の第9次中期経営計画(2018年12月〜2021年11月)にて発表した。
サステナビリティ目標とは、社会と企業活動の持続的な成長に向け、キユーピーグループとして取り組む内容を指標化したものである。同グループの長期ビジョン「キユーピーグループ 2030ビジョン」の実現につなげるのだという。
なお、サステナビリティ目標は、「健康寿命延伸への貢献」、「資源の有効活用と持続可能な調達」、「CO2排出削減」、「子どもの心と体の健康支援」、「ダイバーシティの推進」の5つのテーマで構成される。
同目標の概要は以下のとおりである。
- 健康寿命延伸への貢献
- 1日当たりの野菜摂取量の目標値350g※の達成に貢献する。
※「健康日本21」(厚生労働省)に定める成人1日当たりの野菜の平均摂取量の目標値 - たんぱく質の摂取に貢献するために、卵の消費量アップを推進する。
- 資源の有効活用と持続可能な調達
- グループで利用する主要な野菜の未利用部について、2021年までに30%、2030年までに90%以上を有効活用する。
- 商品廃棄量を2021年までに25%、2030年までに50%削減する(2015年対比)。
- CO2排出削減
- グループの年間のCO2排出量について、2021年までに7.5%、2030年までに20%削減する(2013年対比)。
- 子どもの心と体の健康支援
- 2030年までに、グループの食育活動などで接する子どもの笑顔の数を、100万人以上にする(2019年からの累計)。
- ダイバーシティの推進
- 女性管理職比率を、2021年までに12%、2030年までに30%にする(キユーピー単体)。
同社は、2015年に国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」に代表されるように、持続可能な社会の実現に向けて、企業自らが考え、行動することへの関心が近年急速に高まっているとの見解を示している。
また、2019年は創業100周年を迎える年であることを踏まえ、次の100年に向けグループがどのように成長していきたいのか、社会課題解決に向けた取り組みについても、定量的に着実に進めていく方針だ。
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