電通沖縄は、2017年度に実施した「沖縄県内のお買いもの行動・意識調査」に続く第2弾として、20~50代の沖縄県民と東京在住者計480名を対象にした「情報接触動向の比較調査」を実施、2018年12月21日にその結果を発表した。

この調査は、沖縄県民のマス広告、インターネット広告に対する接触動向が大都市圏と比較し沖縄県独自の特徴があるのか消費者に対するメディアの役割や影響などを調査・分析したもの。

その結果、沖縄は東京に比べて恵まれた通勤・通学環境にあり、インターネットへの依存が高いことがわかった。

沖縄県では約7割が通勤・通学時間が30分以内

調査は、沖縄県と東京都の20~59歳の男女各地域240ss(計480ss)を対象に行われた。

まず、「通勤・通学をしている方にお伺いします。あなたの通勤・通学時間を教えてください。」と聞いた。その結果、沖縄県においては約7割が通勤・通学時間を30分以内と回答した。また半数以上が自家用車で通勤・通学を行っているという結果となった。

次に「通信‐インターネット利用方法」を聞いた。その結果、沖縄は東京と比べ、所得水準の異なるものの、携帯電話の通信費は東京とほぼ同水準だった。

「インターネットで情報収集することがよくある」「インターネットは自分の生活に欠かせない」をはじめ、インターネットに関する肯定的な意識項目のすべてにおいて沖縄は東京を上回った。同社では、インターネットへの依存が高いことが伺えるとしている。

そして、「facebookについてあなたの友達の数やフォロー数をおしえてください」と聞いた。回答者全体でSNSの利用頻度を比較するとTwitter、Instagramに関しては、東京の方が沖縄よりも浸透していることがわかった。

一方、年代別で比較すると沖縄県の30代以上の男性のfacebookのフォロー数、フォロワー数の多さが特に目立ったという。

同社では、模合、同窓会、近所といったリアルな繋がりが濃厚な沖縄のライフスタイルが実名性の高いfacebookにおいてもフォロー、フォロワーといった数の多さに反映されていると考えられる。そして、匿名性の高いTwitterが好まれている大都市東京と意識の面で沖縄が大きく異なるポイントかもしれないと分析している。

マスメディアやCM好きな沖縄県民

また、「ラジオCMについて、あなたが接触する頻度をお答えください」との問いには、週に1回以上ラジオを聴く人は、沖縄県が約半数を占める中、東京では約20%程度に留まった。

ビデオリサーチのJ-RADIO「全国ローカルラジオ聴取状況レポート」で5年連続日本でもっともラジオを聴いている県となったデータと同じ結果となったという。

そして、テレビ、ラジオ、新聞、それぞれのCMについて聞いたところ、沖縄県民は、テレビ、ラジオ、新聞、どのメディアを比較しても「広告をつい見てしまう」というスコアが高く、沖縄県民は東京よりも広告好きということがわかった。

最後に「テレビCMや広告に対する好みや考え方」を聞いたところ、沖縄はテレビコマーシャルについて肯定的な意見が東京よりも全体的に上回った。

なかでも「企業や商品の名前・特徴を歌で伝えるCMは印象に残りやすい」と答えた沖縄県民が30%程度と全ての項目でトップのスコアになった。

img:PR TIMES