広島県東広島市、国立大学法人広島大学、シャープの三者は、シャープのモバイル型ロボット「ロボホン」を活用したプログラミング教育の実証授業を、本日より東広島市立西条小学校で開始した。
本実証授業は、広島大学が提案する「教えることによる学習」モデルに基づくという。学習者自身が答えを導くプロセスを考えることで、「人に教えることができるレベルまで理解度を高める」ことが狙いだ。
本実証授業は、「ロボホン」12体を使用し実施する。児童は、授業のテーマに従って「ロボホン」の動作や対話を実際にプログラムする。
作成したプログラムは、その場ですぐに実行し、正しく組まれているかを検証することが可能だという。さらに、ビジュアルプログラミングツールの使用により、ブロック型のオブジェクトを組み合わせも可能となる。
これにより、児童は簡単にプログラミングでき、楽しみながら学べるのだという。また、児童は「ロボホン」との対話をとおし、授業で学んだ内容や理解度を確認することもできるそうだ。
実証授業の概要は以下のとおりだ。
- 期間
2018年12月10日~2019年3月中旬(予定) - 場所
広島県東広島市立西条小学校 - 利用機器
- コミュニケーションロボット「ロボホン」
- 「ロボホン」専用ビジュアルプログラミングツール
- プログラム作成用タブレット端末(各12セット)
- 各者の役割
- 東広島市:実証環境の提供
- 広島大学:学習モデルの提案、学習効果の検証
- シャープ:「ロボホン」の実機操作サポート、およびプログラミングツール設計開発
三者は本実証授業によって、児童の “答えを導くプロセスを考え、理解”する学びの定着とプログラミング思考の育成を目指しているという。
また、三者は2020年度の小学校におけるプログラミング教育の必修化を見据えており、今後もコミュニケーションロボットを活用した授業の場をひろげ、効果的な学習モデルの開発に取り組む予定だ。
img:PR TIMES