ミレニアル世代以下であれば、すでにInstagramを知らないという人は0に近いのではないかと思えるほど、WebやTVでの話題は尽きることがない。とくに有名人や芸能人にとっては、自己アピールや宣伝目的での活用が広がっている。
しかし、一方でInstagramを通じたいじめや嫌がらせ行為が問題になっている。嫌がらせやいじめを目的に写真がシェアされることもあるのだ。
今回、Instagramがこの問題作対策に乗り出した。米Instagramは2018年10月10日(米国時間)、いじめや嫌がらせ行為を防ぐための新機能を導入したと発表した。この機能はいじめと思われる写真やキャプションを検出するという。
いじめにあたる写真を検出。該当するコメントは非表示に
Instagramは機械学習(マシンラーニング)を活用し、いじめと思われる写真やキャプションを検出する新機能を導入した。検出された投稿は、コミュニティガイドラインに違反するものであれば削除の対象となる。この機能は、今後数週間かけて導入される予定とのことだ。
このほかにも、Instagramは2018年5月に、いじめコメントを自動的にブロックし、非表示にするフィルターの導入を発表している。

この機能はフィード投稿、エクスプローラ(Explore)ページ、プロフィールに適用されているが、今後はライブ動画上のいじめコメントもフィルタリングする。この機能はすでに導入済みで、日本語にも対応している。
このコメントフィルターは、2017年6月に導入した不適切なコメントを自動的に非表示にするフィルター(主に特定のグループを標的とした誹謗中傷など、悪質なコメントが削除対象)にさらなる改善を加えたもの。特定の利用者の外見や人格を攻撃したり、心身の健康を脅かすコメントが非表示の対象となる。
今回のアップデートにあたり、Instagram責任者のアダム・モッセーリは氏は次のように述べている。
「オンライン上のいじめは複雑です。Instagram上のいじめ行為を防ぎ、思いやりの気持ちを広めるためには、やらなければいけないことが多くあると認識しています。
新たな責任者として、Instagramを利用者の皆様にとって親切で安全なコミュニティにするための取り組みを続けられることを誇りに思っています。」
本来Instagramはポジティブなもの
2018年5月に熊本県の女子高生がいじめにより自殺した。しかもこれはいじめの原因がInstagramだったという説が強い。故人のInstagramのフォロワー数が多く、人気があったことが、いじめを受けたきっかけだったというのだ。
本来InstagramやSNSの投稿の目的はポジティブなものなので、この結果は本末転倒だ。
InstagramやSNSに限らずネット上でのいじめ、いやがらせは後を絶たない。これらは、本来われわれの生活を豊かにするためのものであるため、ルールを守り、正しく使われることを願う。
img:Facebook