3月採用広報解禁、6月選考解禁と就職活動の期間が変更してから3年目となる2019年卒採用制度。企業の採用活動や内定を貰った学生の充足率にも変動があるのだろうか。

学生に優位な売り手市場と叫ばれている中、過熱する活動。6月1日の採用面接解禁から約1ヶ月が経過し、最大の山場を超えたであろう採用活動状況をレポートする。

内定者の充足率は昨年並の数字を示す

株式会社ディスコは、2019年卒者の採用活動状況、2020年卒者の採用活動予定について、全国の主要企業17,484社(有効回答1,329社)を対象に調査を行なった。

2019年卒者の採用活動状況、2020年卒者の採用活動予定について調査したところ面接開始時期は2月以前〜3月が増え早期化が進行している。

また、エントリー、選考応募者数のいずれも、数が減少しており、選考途中辞退や内定辞退も前年より増加傾向にある。内定者の充足率の平均は60.6%を示している。

2020年卒業予定者の採用計画

2020年の卒業予定者に対する採用計画をみてみると、採用人数の見込みは「増加」が15.3%、「減少」が4.9%になるだろうという結果となり、今後もこの売り手市場は引き続き拡大傾向が続くと考えられる。そして採用にかける予算に関してもその見込みは採用人数見込みの増加が多いのと同じく、「増加」が23.7%とその拡大傾向をうかがい知れる結果となっている。

また、3月より前の企業広報活動を実施するかどうかの結果をみてみると、「実施する」が93.1%と、採用に関してどの企業もPRをしていかなければ、この売り手市場のなかで採用を勝ち取ることが難しいのではないかと考えているようだ。

面接における学生のカジュアル化が進む

就職の氷河期時代は、面接のマニュアル化が進んでおり、面接官の前では自分をよりよく見せてなんとしてでも面接を受けている企業に入りたいと表したものだ。

しかし、若年層の就職場所へのカジュアル化が進み、より自分らしくいれる環境を選択する学生が多くなっているのであろう。

img:PR TIMES