さまざまな分野がオンライン化されている。この流れはとどまるところをしらない。そして、教育現場にもオンラインの波はもちろん押し寄せている。

今回、株式会社シンドバッド・インターナショナルは、 教育業界初の本格的オンライン家庭教師サービス「メガスタディ」を、10月にスタート、12月に入り本格事業オープンし、12月21日よりWEBサイトデザイン、ロゴをはじめサービス内容を一新し、 リニューアルオープンした。

「プロの家庭教師」が教える本格的オンライン家庭教師サービス

メガスタディの最大の特徴は、講師が大学生ではなく、教えることを本業としている20代~60代の「プロの家庭教師」たちであることだ。同社に登録する講師数は15,000名を超える。

これまでは実力があってたくさん教えたくても、距離や移動時間の問題から教えられる子供たちへの人数に限界がある講師がたくさんいた。

ところが、インターネットで教えるのであれば、移動時間もかからず、地理的・時間的な制約もなく、これまでよりたくさんの子供たちを指導することができるようになる。しかも、通信衛星などの一方的な授業ではなく、志望校に合わせたオーダーメイドの受験指導を行うことができる。

ただし、ひとつ大きな課題だったのは、実際に教えるのと同様の教育環境をインターネット上で再現することだった。この点は単に顔と音声が映れば指導が成立する「オンライン英会話」と大きく事情が異なる。

通常のリアルの家庭教師の指導時と違って、オンライン上の家庭教師では、生徒と講師の手元両方を2画面で写し出すとともに、テキストなどの他画面への切り替えも違和感なく行える技術が必要だからだ。

講師・子供たち双方に大きなメリットが

同社ではこの課題をクリアし、リアルで教えるのと遜色ない教育システムをつくり上げることに成功。初期時点では、私立大学の受験対策に絞った。

このオンライン家庭教師サービスは講師・子供たち双方に大きなメリットがあり、サービス開始後、地方都市で受験を間近に控える子供をもつ家庭から多くの依頼があるという。

受験生のモチベーションを引き上げ、偏差値を短期間で伸ばすノウハウを持ったプロ講師が、完全マンツーマンで受験対策を行う。初年度には全国約300家庭に導入し、売り上げは約3億円を見込んでいる。

私立大学受験に絞ったメガスタディ・オンラインとは

同社では、メガスタディのメリットとして以下の5つを挙げている。

  1. 全国で唯一の「私立大受験専門」のプロ家庭教師
  2. 受験最激戦区の東京(首都圏)で20年以上の実績
  3. 東京のトップレベルのプロ家庭教師の指導が、インターネットの画面上で受講可能
  4. 予備校・塾ではできない「大学・学部別の志望校対策」
  5. 志望校に偏差値が届いていない生徒の逆転合格が得意

これらにより、メガスタディでは毎年、早慶上智、理科大、G-MARCHといった難関上位校に多くの受験生を合格させているという。指導当初は志望校に合格圏外の成績だった偏差値40~50台から早慶上智、明治、青山などの上位校に受かる受験生も少なくないとしている。

少子化の影響による地方都市では受験環境が閉鎖状態に

少子化の影響を受け、地方都市では塾・予備校が次々に閉鎖に追い込まれている。都市部のようにきめ細かい受験対策の指導を受けることが難しくなりつつあり、優秀な家庭教師人材も限られている。このように、地方都市の大学受験環境は閉鎖状態に追い込まれている。

しかし、このサービスのようにインターネットで教えるのであれば、移動時間もかからず、地理的・時間的な制約もない。このサービスが閉鎖状態打破の突破口となるか、注目したい。