リーガルテック(Legaltech)


リーガルテック(Legaltech)とは、文字どおり法律(Legal)とテクノロジー(Technology)を合わせた造語のことであり、法律に関する業務にITテクノロジーを駆使することを指す。

リーガルテックにより、弁護士や司法書士などの事務作業の効率化が期待されている。


社労士や弁理士、司法書士などのいわゆる士業と呼ばれる専門家らは顧客へ連絡を取ったり、膨大な量の書類を作成することが主な仕事である。近年のIT業界の技術の発達により、ITをうまく活用することでこれらの業務を効率的にこなすことができるようにする取り組みがなされている。具体的な例としては、士業への無料相談サービスや、文書スキャンサービスなどがある。また士業にとどまらず、法曹の仕事にも同様に活用されることが期待されている。


法曹の仕事は、法廷での裁判を主な仕事として行っているというイメージを持つ人は多いだろう。しかし実際のところ、彼らのほとんどの業務は裁判への準備である。裁判の準備のほとんどは書類においてのやりとりがなされており、一つの裁判でもかなり多くの文書が作成される。しかも法曹の仕事は一度に複数の裁判を担当していることがごく普通であるため、膨大な書類の取り扱いが主な業務となっている。その上法曹の仕事は正確さと迅速さが求められる。


こうした中で書類がデータとしてやりとりされるようになれば、机の上に資料を高く積み重ることの解消や文書をFAXするのにかかる料金の削減など、仕事の効率化やコスト削減がかなり期待される。


すでに日本でもリーガルテック関連会社は存在するものの、世界的に見ればまだまだ遅れをとっている。


世界でリーガルテックに関してもっとも進んでいる国はアメリカである。ニューヨークでは「リーガルテックNew York」と題して、世界最大規模のリーガルテックに関する展示会も行われており、アメリカが他の国々のリーガルテック業界をリードしている。


リーガルテックは、日本では普及しているとはまだまだいえないものの、現在の日本のITの発逹を鑑みれば、これから実用化が進み、大きな産業規模の一つとなることが期待される。


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