プログラミング
プログラミングとは、コンピュータのソフトウェアを作ることである。
プログラムはコンピュータに対して命令を集め、コンピュータに「まず〇〇をして、次に□□をして、最後に△△をしろ」といった指示をする機能をもったものである。このような命令は、日本語などではコンピュータに伝わらない。コンピュータは人間では理解困難な独特の言語しか理解しない。 そこで少し分かりやすく人工的に作られたコンピュータへ命令をするための言語がプログラミング言語である。これによって、難しいコンピュータ言語を覚えずともコンピュータに対する命令を翻訳してくれるようになる。
プログラム言語は言葉なので文法が必要である。それも人間の言葉のように、適当な文法ではなく、とてもルールの厳しい文法だ。しかし、ルールが厳しいということは、逆に捉えれば覚えやすいということでもある。日本語や英文を勉強すると、文法が複雑で例外が多く嫌気がさす人もいるだろうが、プログラミング言語はもっとシンプルなのだ。
コンピュータは気が利かず、命令された通りに動作する。 そのためプログラミングにおける最重要課題は、どんな命令をどういう順序で行うかだ。間違った命令を与えてしまえば、コンピュータは疑いなくその通りに間違った動作を行う。例えば「インスタントの焼きそば」を作る時に、
- かやくをかける
- 湯を注ぐ
- 3分待つ
- 湯切りする
- ソースを入れる
という順番で行って初めてヤキソバが完成する。逆を言えば、この手順でなければヤキソバは完成しない。プログラミングの難しい点は、全ての命令を書き出さなければならないことである。例えばヤキソバにお湯を注ぐ際、まだお湯が沸騰していなくても注げと書かれた命令はそのまま実行されてしまう。もしお湯が沸騰するのを待たせたいなら、その命令を与えなければならない。つまり、プログラムは例のように最初から結果までの全ての事態を考え、命令を与えなければならない。すなはち、コンピュータにある仕事をさせる場合、どういう順番で作業をする必要があるのかを考え、書かなければならない。
このように、一連の手順を行うことをアルゴリズムという。プログラムを作る、言い換えればアルゴリズムを作るのが人間で、コンピュータはそれに従順に実行するのみである。人間が素晴らしいアルゴリズムを作り、コンピュータに与えれば、コンピュータは素晴らしい働きをしてくれる。その理論に則り、出来の悪いアルゴリズムしかプログラマーが作成できない場合、結果として出来の悪いコンピュータとなってしまうのだ。
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