トヨタの自動運転ソフトウェアの先行開発を行うトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(以下、TRI-AD)が、自動運転に必要な高精度地図の生成が一般道でも可能であることを確認したと発表した。

TRI-AD Map 自動運転
自動生成された高精度地図

従来、高精度地図生成はコストがかかるため、広範囲での網羅が難しく、自動車専用道路に限られていたという。しかし今回、実証実験を行い、以下の2点において、いずれも高精度地図生成に有効であるという結果を得たという。

1. 専用の計測車両を使用せずに、衛星や一般車両から得られる画像データなどを元にして、自動運転用の地図情報を生成する

2. TRI-ADの自動地図生成プラットフォームであるAutomated Mapping Platform上の車両データのデータ形式を変換し、アルゴリズムを補正することにより、他社のプラットフォームで活用する

同社によれば、これらの実験成果を活用することで、自動運転用地図の更新期間の短縮やエリアの拡大、作成、維持コストの大幅な削減が期待できるとのことだ。