早稲田大学大学院先進理工学研究科修士2年の山田研成氏および理工学術院の関根泰教授らの研究グループは、二酸化炭素と再生可能エネルギーで得られる電力・電解水素を、常温から100度台と低い温度で反応させて資源化する全く新しい手法を開発することに成功したと発表した。

同手法により、欲しいときに欲しいだけ、二酸化炭素を再び資源化できるようになるため、温暖化抑制・化石資源消費抑制のための社会変革に大きく貢献することが期待されるとしている。

ルテニウムという⾦属の微粒⼦を、セリウム酸化物という材料の上に微細に載せた固体触媒を創出し、これに外部から弱い直流電場を印加すると、⼆酸化炭素が効率よく⼀酸化炭素やメタンへと資源化されることを⾒出たとのことだ。

これまでにこのような低温で欲しいときに欲しいだけ安全に資源化を進められるプロセスは存在せず、同発⾒は⼆酸化炭素の資源化、化石資源の消費削減に大きく貢献可能な技術だという。

今後、社会で実装し⼯場などから実際に排出される⼆酸化炭素を回収して利⽤することが期待されるとしている。