ウェザーニューズとchaintopeは、海運業界が実施している気候変動への取り組みを支援するため、海運業界のCO2排出削減量を客観的に評価する新サービス「マリンカーボンブロッキング」の提供に向けた共同研究を開始したことを発表した。
マリンカーボンブロッキングは、ウェザーニューズのOSR(Optimum Ship Routeing)サービスを活用している海運会社が航海中に削減した燃料消費量を、過去50万航海以上のサービス実績データなどを用いて算定、CO2排出削減量に換算して記録、可視化する。
本サービスは、ブロックチェーン技術を用いることで、改ざんされることのない、透明性を持つCO2排出削減量のデータを蓄積する。ブロックチェーン技術に関しては、国内外で多数のブロックチェーン技術を活用したシステム・アプリ開発実績を持つchaintopeが共同開発を行う。
同社はこれまで、海運業界向けに安全で経済的な運航を支援するサービスを提供し、燃料消費量とCO2排出量の削減に貢献。今後はより環境の配慮に特化した、新たなサービスを展開する第一歩として、船舶の運航中のCO2排出削減量を客観的に記録、可視化する新サービス「マリンカーボンブロッキング」の提供に向けた共同研究を開始したという。
今後は来春まで共同研究を行い、その後サービス基盤の共同開発に着手。来夏までに同社のOSRサービスを利用している顧客を対象に実用化を進めていくとしている。