Archaicが、センサー値から未来の状態悪化を予測するAI技術を核とするAIセンシング管理技術を開発した。

同技術は、対象の状態悪化を未然に予知するAI技術を核とするAIセンシング管理技術。

状態悪化が発生した後での対応に比べ、事前に状態悪化への準備対応が容易であるため、システムや作業の停止時間を小さくすることが可能だという。

また、センサー部にてAIによる予知処理が実行でき、予知結果のみを管理システムに送ることができるため、LPWAのような、低帯域の無線ネットワークによるセンサーの接続でも、更新レートの高いシステムの実現が可能とのこと。

またさらに、同社は性能の低い安価なマイコンでも動作可能なAI予知プログラムを開発しており、幅広い演算ハードに対応可能となるという。

同技術を用いることにより、例えば、農業分野では、人手で行っていた野菜や果実、家畜の状態を、リアルタイムで判断し、通知をすること、工場や病院の機器の不具合を事前に予測し、稼働不可となる前に連絡を入れること、また、建設業界や工事作業など重労働作業を行う作業者が広い場所に点在している状況などでの作業者の状態の管理および状態悪化への未然対策を行うこと、などが可能になる。

同技術は、東証一部大手企業の工場内作業者の体調管理システムに搭載され、高温となる工場内での作業者の体調管理を目的に運用されており、運用時においては、実際に高温による作業者の体調悪化が発生した際、同AI技術により発生の前段階で管理者へアラートを出したという実例がある。

同社は、今後、様々なセンシング技術と連携し、様々な機器のセンシング管理、農業や自然環境分野のセンシング調査や解析、建設業界や工事作業など作業者の安全管理など、様々なシーンにおけるAIセンシング技術を展開していくとのことだ。