世界大学評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ社(以下QS)は、卒業後に雇用に強い大学トップ500を発表した。

QS2020世界大学就職ランキングは、卒業大学と就職先について、信頼のできる独自のデータを提供し、それぞれの大学での教育が、就職の際にどれほど有利に働くのか、このランキングは学生が必要としている就職に関する情報を提供している。

トップに輝いたのは、マサチューセッツ工科大学(MIT)。スタンフォード大学は第2位、ロカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)は第3位に入った。

世界大学就職ランキングは、QS世界大学ランキングとは大きく相違しており、とりわけ、アジアでトップの大学がヨーロッパでも一流の大学を抜いて上位に入っているという。

この大学就職ランキングを見ると、素晴らしい評判と研究結果を持つ大学と、就職に強い大学とが比例するわけではないことがわかると同社は述べている。

QSの調査責任者ベン・ソーター(Ben Sowter)氏は、

「東京大学は日本国内、そして国際的にも雇用者からの評判は高く、特に、東京大学が世界15位と高いランキングを獲得したのは、 雇用者の評価。これは弊社がこのランキングを選出するのに使用する5項目の中の一つです。また東京大学が、世界19位に輝いた 卒業生の活躍 は、今までの東京大学の卒業生の成功が寄与しています。東京大学の大学就職ランキングでの順位は 世界大学ランキング の順位とほぼ同等である一方で、早稲田大学、慶応大学、東京工業大学、一橋大学は、この大学就職ランキングでより高い評価を受けています。この表を見ると、日本の大学の就職ランキングの順位は世界大学ランキングの順位と大幅に相違しており、就職に焦点を当ている有望な学生に新たな視点を提供しています。」

とコメントしている。