AI Samurai(エーアイサムライ)は2019年8月19日、8月1日に販売を開始した『AI Samurai®』に実装される新たな機能である『Learning Search』と『知財戦略MAP』に関する特許を取得したと発表した。

AI技術を活用した世界初となる特許評価AIシステム『AI Samurai®』は、発明内容(新しいアイデアなど)や調査対象の文献情報を入力するだけで、AIが米国と日本の特許データベースから特許分類付与・先行技術調査・無効資料調査・クリアランス調査を行い、発明の内容理解・認定・特許登録の可能性を判断するもの。

今回、AI Samuraiが登録した特許については、ユーザからの評価に基づいて、より精度の高い結果を出力することができる機能と、自社の知財事業状況を擬人化したキャラクターにより具体的に可視化し、出願状況を俯瞰し、把握することができる機能となっている。

昨年よりAI Samuraiは大阪大学と共同研究開発を進めており、取得した特許をもとに改良した発明についても、より一層、大阪大学と共同で開発・出願していくことを予定している。

「特許権7件」の概要


特許取得①『ラーニングサーチ』機能(学習再検索機能)(特許第6555704号)

『ラーニングサーチ』機能は、『AI Samurai®』によって出力された先行技術調査の結果をユーザーが、文献単位やクレームチャートにおける構成要素ごとに「good」「bad」の評価を行ったうえで再検索をすることで、『AI Samurai®』がユーザー評価を鑑みて、最初の検索結果よりもより精度が高い結果を出力することができる機能である。

この機能により、『AI Samurai®』はユーザーの判断結果を学習することができ、より高精度な調査ができるようになっている。また、再検索結果を蓄積し次回以降の検索に活用できる仕組みの構築も行っている。


特許取得②『知財戦略MAP』(特許第6555083号)

先行技術調査機能の調査結果を技術領域ごとに分けて、クレームの有効性・無効性や権利行使できる範囲をプロットしていく。この機能によりキャラクターや城を使ってマッピング化し、あたかも、ゲームをするような感覚で、自社の知財事業状況を擬人化したキャラクタにより具体的に可視化し、出願状況を俯瞰して把握することができる。

これらの新機能はユーザーの知財戦略計画を加速させることを目指している。