豊見城市、第一交通産業、日本電気(以下、NEC)、電脳交通、ティアフォーの5者は、豊見城市内で自動運転EVバスの有償運行を開始すると発表した。

豊見城市内を走行する自動運転EVバスの様子

自動運転EVバスは、豊見城市の生活路線である全長28.2kmの豊見城市内一周線(105番)のうち、約18kmの区間を対象に2026年2月15日まで運行。

運行ルート

自動運転EVバスの運行は、昨年度は無償運行となっていたが、今年度は完全キャッシュレスでの有償運行となるという。なお、道路運送法21条の許可は取得済みとのことだ。

今年度はOKICA(オキカ)、MOBIRY DAYS(モビリーデイズ)、GOGO!シェア(ゴーゴーシェア)による3つの決済手段でキャッシュレス決済が利用可能。MaaSアプリ「my route(マイルート)」からも電子チケットを購入して利用できるとしている。

決済手段

また、走行環境条件付与申請に向け必要な走行データを収集するため、約3カ月間の実証期間を設定(11月28日~翌年2月15日)し、1日あたり4便の走行を行う予定となっている。

さらに、昨年度の利用実績やレベル4許認可の取得を考慮し、運行ルートを一部変更。また、昨年度はオペレータの目視のみで安全運行を監視となっていたが、今年度は複数台の監視を見据え、NECの映像配信技術と映像分析に基づくアラートシステムの検証も一部期間で行うとしている。

運行監視の高度化

5者は今後も、連携により現在運行されている豊見城市市内一周バスにおける自動運転バスのレベル4運行を目指すとし、活動を通じて、豊見城市における公共交通手段の確保や公共交通の利便性向上による地域活性化に貢献するとのことだ。

運行の情報・概要