LiLz(以下、リルズ)は、マツノ技研と連携し、富士興産が施主を務める大型濃度可変型高速バイオ燃料ブレンダーを備えた新設バイオディーゼル燃料プラントに、リルズのIoT・AI技術を全面的に導入し、次世代スマートプラントとして完成させたことを発表した。

同プラントは、マツノ技研が設計・施工を担当し、富士興産 姫路製造所にて開所式を執り行ったとのことだ。

AI監視型「バイオディーゼル燃料プラント」が完成

同プラントは、大型濃度可変型高速バイオ燃料ブレンダーを2基(開所時は1基)備え、超高速でのバイオ燃料のブレンド及び貯蔵、出荷を可能にしているという。また、B100, B30, BAFO, BX(5-99)と幅広い油種にも対応。

プラントエンジニアリング設計・施工技術を持つマツノ技研とIoT・AI技術を持つリルズがプラント設計段階から連携し、運用時の修理・再稼働効率なども想定、プラント全体の多くのパーツを汎用品で構成されているという。

その上で、リルズのレトロフィット技術を活用してIoT・AI化することにより、稼働後の維持管理のスマート化が可能となったとしている。

プラントのAI化イメージ

今回設置されたIoTカメラは26箇所で、リルズが提供する予知保全AI、「LiLz Insight(リルズインサイト)」も初導入。

複数のカメラで得た情報などを一括して分析し、自動帳票作成なども含め、現場従事者の負担を大幅に軽減することができるという。

また、マツノ技研は、今回のリルズとの取り組みで得た知見をもとに、IoT・AI技術を活用したプラントメンテナンスサービスを提供していく予定とのことだ。