大東建託は、大阪・関西万博において、同社が提供している屋外イベントステージ「ポップアップステージ(東内)」に使用した国産材を、閉幕後に建築資材や現場資材として再利用することを発表した。

日本館(提供:経済産業省)

今回再利用されるのは、すべて国内で生産された建材で、万博会場では「CLTキャビン」3棟に国産CLTパネル、観客席を兼ねた「ウッドデッキ」に国産ツーバイフォー材が使用されているという。

CLTキャビンは再生可能なユニット構造なため、そのままトラックによる輸送が可能で、建設現場の事務所や利用者案内、同社資材・商品のPRスペースとしての活用を検討。

ウッドデッキに使用された木材は、リサイクル・パーティクルボードとして製造され、住宅の壁などの下地材として全国47都道府県の建物に再利用される予定としている。

ポップアップステージ(東内)のCLTキャビン

また、万博の日本館で使用されているCLTパネルは、加工を最小限に抑えた設計により解体・再利用が容易な構造となっているため、企業や自治体等での再利用が予定されているという。

「CLT再利用パートナー」に選出されている同社では、東京都江東区東雲にある「ROOFLAG(ルーフラッグ)賃貸住宅未来展示場」にて、展示用モニュメントやノベルティ制作への活用を予定。

今回再利用される国産材の総量は約72平方メートルで、構造材9,100本分、二酸化炭素量固定量44t分に相当するとしている。

同社は、今後も国産材の有効活用を通じて、日本の林業振興と地域創生に貢献していくとのことだ。