南海電気鉄道は、同社が運営する物流施設ブランドの名称として「NANKAIーLOGI(ナンカイロジ)」を制定したと発表した。

同社は、不動産事業の深化・拡大を重要な経営方針として掲げており、4月には泉北高速鉄道を吸収合併し、東大阪・北大阪流通センターの物流事業を継承したという。
今回、物流施設のブランド名称・ロゴを制定して認知を高めることで、これまでに培ってきたノウハウを活用し、より先進的な物流施設の開発を推進。物流効率化に資する施設を提供することで、経済活動において重要な物流インフラを支えるとしている。
施設開発にあたっては、共同配送を可能にする特別積合せ貨物運送事業者の集積や上層階に倉庫を併設した複合構造により、物流の効率化を実現。また、電気自動車向け充電設備や中間層免震構造などの先進技術も採用するとのことだ。
さらに、東京流通センターとの業務提携により、自動運転トラックや貨物鉄道輸送を組み合わせた幹線輸送経路の構築など、次世代物流の実現に向けた取り組みも進めている。
地域貢献の面では、東大阪市や地元企業と連携した将来ビジョン策定、自動運転バスの社会実装、清掃活動、災害時の物資拠点の提供などにも注力。SDGs対応として、再生可能エネルギーの活用や省エネ設備の導入、緑化駐車場の整備など、持続可能な施設運営を進めているとしている。

今後は、東大阪・北大阪エリアにとどまらず、関西を中心に事業エリアの拡大・拡充を進め、高品質な物流施設の提供を通じて、社会の発展に貢献していくとのことだ。
■「NANKAIーLOGI」主な施設
・北大阪トラックターミナル7号棟((仮称)北大阪トラックターミナルⅡ期棟)
種類:6層ランプ型
延床面積:183,000平方メートル
供用開始:2026年(予定)
・大阪府食品流通センターE棟
種類:4層ランプ型
延床面積:49,975平方メートル
供用開始:2023年
・北大阪トラックターミナル1号棟
種類:4層スロープ型
延床面積:49,980平方メートル
供用開始:2020年
・北大阪トラックターミナル2号棟
種類:5層ボックス型
延床面積:48,228平方メートル
供用開始:2014年
・東大阪トラックターミナル11号棟
種類:4層ボックス型
延床面積:19,206平方メートル
供用開始:2011年
・北大阪共同配送センター4号棟
種類:3層ボックス型(冷蔵・冷凍倉庫)
延床面積:21,924平方メートル
供用開始:2005年
