三菱UFJ信託銀行、日本ファンドレイジング協会、ガクシーの3者は、ファンドレイジングを通じた新たな社会支援に向けた連携を開始すると発表した。

三菱UFJ信託、日本ファンドレイジング協会、ガクシーが連携

人口減少や格差拡大により社会課題が複雑化する中で、寄附などの「共感性資金」による資金調達の重要性が高まっており、3者はこれを活用した新たな資金循環モデルの構築を目指すという。

今回の連携では、日本ファンドレイジング協会が持つ寄附・資金調達体制構築のノウハウ、ガクシーが有する基金運営や給付管理の機能、そして三菱UFJ信託銀行の安定した資産運用力を一体的に活用する。これにより、教育分野を中心に、社会課題の解決に取り組む団体や事業者を支援する体制を整備するとのことだ。

三菱UFJ信託銀行とガクシーはこれまで、資金を運用し、その運用益を奨学金として給付する「サステナブル奨学金」を提供してきた。今回、日本ファンドレイジング協会と連携することで、資金を集める段階から支援を拡大し、奨学金だけでなく研究開発や社会活動など幅広い分野での資金循環を目指すとしている。

それぞれの役割は次の通り。日本ファンドレイジング協会は、ファンドレイザーの育成や認証を通じて寄附文化を広げ、資金調達に課題を持つ団体への支援を担う。ガクシーは、日本最大級の奨学金情報プラットフォームの運営で培った基金運営ノウハウを活かし、給付管理体制の構築を担当。三菱UFJ信託銀行は、オーダーメイドの運用設計により基金の長期的かつ安定的な運営を支えるとしている。