マイナビは、2026年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に「マイナビ2026年卒大学生キャリア意向調査9月<学生のテレワーク意向>」を実施し、結果を公表した。

マイナビ2026年卒大学生キャリア意向調査9月<学生のテレワーク意向>

■学生の約9割はオンライン授業の経験がある。遠隔コミュニケーションへの自信が「ある」よりも「ない」と答えた学生の方が多い

学生に、「オンライン授業の経験」について聞いたところ、約9割の学生がオンライン授業を受けたことがあると回答。また、「遠隔でのコミュニケーションに対する自信」については、「自信がある(30.7%)」と答えた学生よりも、「自信がない(42.1%)」と答えた学生の方が11.5pt多くなった。

オンライン授業の経験有無と遠隔コミュニケーションへの自信

さらに、「オンライン授業の難しさ」について聞いたところ、自信の有無に関わらず「集中のしづらさ」が最も多くあげられ、加えて、自信がない学生は「ディスカッションや会話がしづらい(34.6%)」といったコミュニケーション面での困難が上位にあがる結果に。

オンライン授業の難しさ

■学生のフルリモート勤務希望はわずか4.8%。入社予定先の勤務体系は「すべて出社」が最多

学生に「理想的なテレワーク日数」について聞いたところ、最も多かった回答は「週2日テレワーク(29.5%)」で、次いで「すべて出社(28.5%)」だった。

一方で、「すべてテレワーク」と回答した学生は4.8%にとどまり、多くの学生が出社を基本とした勤務体系を理想としていることが判明。

また、「入社予定先の勤務体系」については、半数弱の学生が「すべて出社(48.9%)」が最も多く理想と現実にギャップがあることがわかる。

勤務体系の理想と実際の勤務体系

■8割以上の学生が、「テレワークでワークライフバランスが良くなる」と回答。しかし、業務上のコミュニケーションやパフォーマンスについてはネガティブなイメージも

「学生のテレワークに対するイメージ」について業務効率・ワークライフバランス・コミュニケーションに分けてそれぞれ聞いたところ、「テレワークでワークライフバランスが良くなる」では8割以上が「そう思う(80.5%)」と回答。

しかし、「テレワークで職場のコミュニケーションがとりやすくなる」については「そう思わない(57.1%)」と回答した学生が半数以上という結果に。

また、「テレワークで仕事がはかどる」については、「どちらとも言えない(38.0%)」が最多となり、意見が分かれる結果となり、学生はオンライン授業などの経験から、テレワークにおけるコミュニケーションの難しさを予想していると同社は考察。

一方で、テレワークによって出社回数が減ることにより、仕事と生活のバランスがとりやすくなるという認識を持つ学生が多いこともわかった。

学生のテレワークに対するイメージ

■「雑談・休憩中の会話」における理想のコミュニケーション手段は「対面」。一方、「WEB」でのコミュニケーションは「会議・ミーティング」が最多

職場での各コミュニケーションシーンで、最も理想とするコミュニケーション方法を聞いたところ、コミュニケーション方法別にみると、「対面」では「雑談・休憩中の会話(85.7%)」、「WEB」では「会議・ミーティング(24.3%)」、「テキスト」では「業務連絡(67.4%)」という回答が最多に。

雑談のようなインフォーマルで感情的なやりとりが含まれる場面では、「対面」でのコミュニケーションが最も理想とされる一方、会議・ミーティングのような情報共有や意思決定を目的としたフォーマルな場面では、「WEB」によるコミュニケーションが選ばれる傾向が見られた。

職場で理想とするコミュニケーション方法

<参考>
マイナビ『マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査9月<学生のテレワーク意向>