テスホールディングスは、連結子会社のテス・エンジニアリングが京セラTCLソーラーから、FIP制度(※1)を活用した太陽光発電所に併設する蓄電池の設置工事を受注したと発表した。

今回の受注した設置工事は、福岡県飯塚市にある「福岡・飯塚第一メガソーラー発電所」において、既存のFIT制度(※2)による発電所をFIP制度に移行し、蓄電池を新たに設置するもの。納入は2026年2月を予定しているという。
同発電所は2018年にテス・エンジニアリングが建設・納入したもので、現在もメンテナンスを継続しているとのことだ。
FIT制度による再エネ発電所の増加に伴い、電力需給バランスの調整を目的とした出力制御が増加。これに対し、FIP制度では市場価格に応じた売電が可能であり、蓄電池との併設により、発電余剰時に充電し需要時に放電することで、出力制御の影響を抑制しながら収益性の向上が見込めるとのことだ。
同社は中期経営計画「TX2030」において、「FIT太陽光のFIP転+蓄電池併設」を注力分野の一つと位置づけており、2030年までに累積施工容量150MWの達成を目指すとしている。
■設備概要
納入先:京セラTCLソーラー
所在地:福岡県飯塚市
システム内容:FIP制度を活用した太陽光発電所に併設する蓄電池システム
PCS出力:1,500kW
容量:約6,000kWh
納入時期(予定):2026年2月
(※1)再生可能エネルギー発電事業者が発電した電気を卸電力取引市場や相対取引で売電をした場合に、基準価格(FIP価格)と市場価格の差額をプレミアム額として交付する制度。
(※2)「再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法」に基づき、太陽光、風力、バイオマス等の再生可能エネルギーで発電した電力を、電気事業者が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度。