京王電鉄とリビタは、京王相模原線・京王多摩川駅前の再開発プロジェクト「(仮称)京王多摩川開発プロジェクト」を中心とした開発エリアの名称を「itonami(イトナミ)」に決定したと発表した。これに伴い、エリア公式サイトも開設した。

同エリアでは、「住み継がれる、暮らし継がれる街」を掲げ、地域事業者や居住者とともにまちづくりを進めており、駅高架下ではスマイルズと連携した場づくり企画「1YY CLUB(ワンワイワイクラブ)」を展開している。
「itonami」は、旧京王フローラルガーデンアンジェ跡地を含む約2.8haの敷地に加え、駅舎・高架下空間を含む範囲を対象としており、賃貸住宅・福祉棟(A・B棟)、分譲住宅棟(C棟)の3棟の開発や駅舎の改良工事などを段階的に進めている。

エリア名称「itonami」には、「糸・波・営み」という意味を重ね、「人や自然、暮らしの要素をつなぐ象徴(糸)」「つながりが広がっていく様子(波)」「日々の暮らしそのもの(営み)」を表現しているという。

開発段階からの実験的取り組みの一環として始動した「1YY CLUB」は、「1円で借りられる屋台(1YEN YATAI CLUB)」と「みんなでワイワイ盛り上げたい」という意味を込めた企画で、地域の飲食店や個人が1円から出店可能。スマイルズと地元飲食店の協業による店舗や、市民発の交流イベントも始まっており、今後も継続的な活用が予定されているとのことだ。

また、8月22日に着工した分譲住宅棟(C棟)は、総戸数264戸、1LDK〜4LDKの多世代対応型マンションで、物件公式サイトにてエントリー受付を開始している。詳細は11月中旬に公開される予定だとしている。
