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Synergy Careerは、26卒と27卒の就活生を対象に、「就職偏差値」に関する実態調査を実施し、その結果を公表した。

■「就職偏差値」を知っている割合
企業の就職難易度を偏差値で表した「就職偏差値」について、「知らない」と回答した人は42.0%で最多となった。
一方で、「よく知っている」「だいたい意味は分かる」「名前だけ聞いたことがある」と回答した就活生は58.0%にのぼり、半数以上の就活生が「就職偏差値」という言葉を認知していることが明らかに。
就活に関連する情報として、一定の浸透が進んでいる様子がうかがえる。

■就職偏差値の信ぴょう性
就職偏差値について、「非常に信ぴょう性がある」8.6%と「やや信ぴょう性がある」33.6%を合わせると、42.2%の就活生が「信ぴょう性がある」と考えていることがわかった。
一方で、「あまり信ぴょう性がない」22.4%と「全く信ぴょう性がない」6.0%を合わせた28.4%の就活生が否定的に捉えていることが明らかに。
また、「どちらでもない」と答えた就活生も29.3%おり、多くの就活生が「参考にするかどうか迷っている」と感じている様子がうかがえる。

■「就職偏差値」の意味の捉え方
「就職偏差値」の意味については、企業の入社難易度と回答した人が最多。次いで、「待遇の良さ」「社員の優秀さ」「社会的ステータス」と続いた。
同結果から、「就職偏差値」という言葉は主に「入社の難しさ」を表すものとして理解されつつも、人によって解釈が分かれる指標になっていることがわかった。

■「就職偏差値」を企業選びの参考にする割合
就職偏差値を企業選びに、「一度も参考にしたことがない」と回答した人は52.0%と半数を超えた。
一方で、「いつも参考にしている」「ほとんど参考にしている」「半分くらい参考にする」「ときどき参考にする」と回答した就活生は、合計で48.0%にのぼった。
就職偏差値を参考にする派としない派でちょうど二分される形となり、学生によって捉え方が大きく異なることが明らかに。

■第一志望の企業の就職偏差値を気にする割合
第一志望の企業の就職偏差値を、「とても気にする」「やや気にする」と回答した就活生は35.3%だった。一方で、「あまり気にしない」「全く気にしない」と回答した学生は36.2%で、ほぼ拮抗していた。
なお、最も多かったのは「どちらとも言えない」であり、多くの就活生が偏差値を完全には信頼できず、参考にするかどうか迷っている様子がうかがえる。

■「就職偏差値」を調べる際に参考にする媒体
「就職偏差値」を調べる際に、最も多く利用されているのは「Webメディア」だった。半数以上の就活生が、インターネット記事やランキングサイトなどを主な情報源にしていることがわかった。
次いで、「SNS」が多く、リアルな口コミや体験談を探す学生も多いことも明らかに。

【調査概要】
調査対象:26卒・27卒で就活中・就活を終えた学生
調査期間:2025年8月5日~2025年8月6日
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:200人(男性83人:女性117人)
<参考>Synergy Career『「就職偏差値」に関する実態調査』