日新、千代田化工建設、東京海上日動火災保険(以下 東京海上日動)は、3社共同で新幹線を利用した細胞のテスト輸送を実施したと発表した。

「新幹線」による細胞のテスト輸送を実施

同実験は医療分野において、さらなる輸送品質の向上と迅速な物流サービスの実現を目指したものだという。

各社の専門性を持ち寄り、実運用を想定したテスト項目を定め、パナソニックの高機能保冷容器「VIXELL」を利用し、ジェイアール東日本物流の新幹線による荷物輸送サービス「はこビュン Quick」を活用して新青森駅から東京駅の区間で実施。

また神栄テクノロジー株式会社の協力も得て、輸送中のデータ分析を進めているとのことだ。

輸送の様子

同実験では、新幹線の活用により定時性が確保できるほか、トラック輸送に比べて利便性が高いことが確認できたという。

また、これまで保冷トラックや保冷容器を使ったハンドキャリーで多くの時間をかけて少量の荷物を輸送していた案件を、新幹線荷物輸送サービスに置き換えることで担い手不足への対応並びに環境負荷の低減にも寄与するとしている。

3社は、今回のテスト輸送で得られた知見を基に、鉄道輸送に関する規則に準拠した新たな輸送サービスの構築に向けて今後も連携していくとのことだ。

■テスト輸送概要

日付:7月1日~2日

テスト輸送区間:
・7月1日/神奈川県横浜市~東京駅~新青森駅(ハンドキャリー輸送)
・7月2日/新青森駅~東京駅~神奈川県横浜市(はこビュン Quick及びハンドキャリー輸送)

輸送物:ヒト骨髄由来間葉系間質細胞

輸送条件:「VIXELL® Type-S(+15~+25℃,DRY ICE対応)」