伊藤園と森永製菓は、両社の物流パートナーである日本通運を通じて、群馬~北海道間における重軽混載による共同輸送を開始したと発表した。

同取り組みでは、重量貨物であることから荷台で2段積みができない伊藤園の飲料を1段積みし、その上部の空きスペースに軽量貨物である森永製菓の菓子を積むことで、荷台の容積を隙間なく有効的に積載して共同輸送を行うという。
また、一般的に協業混載では積み下ろし箇所の増加によりドライバーの長時間労働の課題が生じるが、同取り組みでは、日本通運が車両の手配や群馬県内の出荷倉庫を調整し、積地を1カ所に集約することで解消したとのことだ。
これにより、両社が個別に群馬~北海道間で製品を輸送していた従来の方法に比べて、積載率が向上し、トラックの使用台数を約24%削減でき、CO2排出量も約6%削減できる見込みだという。

3社は、環境負荷の低減を通じて持続可能な社会を実現するために、物流の効率化と環境配慮の取り組みを推進している。今後も、持続可能な物流連携を行うパートナーシップをはじめ、業界や業種を横断して効率的な物流体制を構築し、持続可能なサプライチェーンの構築を目指すとしている。