NTTドコモビジネス(以下、同社)は、2025年8月より京都府精華町で開始される自動運転バスの普及を目的とした実証実験に参画すると発表した。

走行ルートと使用する自動運転バスのイメージ

同実証は、京都府、精華町、アイサンテクノロジー、奈良交通、同志社大学モビリティ研究センター、NTTドコモビジネスの6者で構成されるコンソーシアムによって実施される。総務省「地域社会DX推進パッケージ事業(自動運転レベル4検証タイプ(※))」の一環であり、京都府内で自動運転バスの社会実装に向けた取り組みとされている。

同実証では、異なる地域で走行する複数台の自動運転バスを遠隔から一元的に監視することで、運行コストの低減と安全性を確保するための技術を検証。

同社が提供する通信技術やAI画像解析技術と、データ連携システムを組み合わせて遠隔監視を実施し、実用化に向けて有効性や課題を確認するとのことだ。

同社では、京都府精華町以外にも4つのフィールドで総務省「地域社会DX推進パッケージ事業」を活用した自動運転技術の実証実験に参画している。

同実証での結果をもとに、他のフィールドにも展開可能な事例を創出することで、全国の自動運転の社会実装を推進し、地域課題の解決に貢献していくとのことだ。

■実証概要

実施期間:2025年8月29日~2025年9月2日の5日間
走行ルート:「けいはんなプラザ」と「けいはんなオープンイノベーションセンター」の往復ルート
使用車両:自動運転バス「エルガ」

(※)特定の条件下において自動運転システムがすべての運転操作を実行している状態