ノーバル・ソーラーは、茨城県常総市で大規模蓄電池システム「ノーバル・パワーC2」の商業運転を開始したと発表した。

ノーバル・パワーC2の全景

同蓄電設備には、世界最大級の蓄電池メーカーであるCATLのリン酸鉄リチウムイオン電池を採用。

システム構成は1,927.2キロワット出力の4,887.6キロワットアワー(2時間システム)となっており、407.3キロワットアワーの蓄電ユニットを12台使用しているという。

また、同システムに採用されているCATL製の蓄電ユニットには水冷式冷却装置および自動不活性ガス消火装置が標準装備されており、高度な温度管理と安全対策が施された設計となっている。

これにより、蓄電池の熱管理を最適化し、万が一の発熱時にも安全に運用できる仕様とのことだ。

CATL製蓄電ユニットの詳細写真

同事業は、東京都が実施し東京都環境公社が執行する「令和4年度系統用大規模蓄電池導入促進事業」に採択されており、東京電力管内の電力需給がひっ迫した際に、要請に応じて電力供給を行い、電力系統の負荷平準化や電力供給の最適化に貢献するという。

なお、同蓄電所の運用に際しては、E-Flowが、ノーバル・ソーラーとの間で締結した運用委託契約に基づき、アグリゲーターとして設備の制御を行うとしている。

ノーバル・パワーC2の工事中の様子

同社は、同蓄電所の稼働を通じ、今後は卸電力取引市場・需給調整市場・容量市場等の各種電力市場に参画し、カーボンニュートラルの実現と電力供給の安定化に積極的に貢献するとのことだ。