ダイセー倉庫運輸は、愛知県小牧市で自社最大級となる物流拠点「小牧第3物流センター(通称:JILP/Just Intelligence Logistics Plaza)」を竣工したと発表した。

ダイセー倉庫運輸、小牧市に自社最大級の物流センターを竣工

同センターは、市内に分散していた複数の倉庫機能を集約することで物流導線の効率化を図るもの。これにより、トラックドライバーの待機時間削減や積み込み作業の迅速化といった「物流の2024年問題」への対応強化を目指すという。

延床面積9,523.7坪・敷地面積9,245.6坪の2階建て構造で、設備として海上コンテナ専用バース8基、ドックレベラー6基、移動ラック15,600パレット、垂直搬送機8基、洗車機および給油所を完備する。

移動ラック

同社によると、1社の納品先に対して20〜30の出荷元から荷物を集めるため複数拠点を巡る必要があったが、新センターにより積み込み拠点を一か所に集約でき、平均3時間を要していた積み込み時間の短縮が見込まれるという。政府が掲げる「荷役2時間以内(目標1時間)」の達成にも寄与する設計とした。

また、同センターは環境対策にも配慮しており、年間発電量212万kWhの太陽光発電設備を導入。施設の使用電力の55%を賄い、年間CO₂排出量を約146トン削減できる見通しだという。加えて、省人化レイアウトにより従来比で約3割の人員削減を実現し、車両台数の削減にもつながるとしている。

太陽光発電で使用電力の55%をカバー