ミツモアは、2024年7月〜25年6月に寄せられたアルコールチェックアプリと車両管理システムの依頼データをもとに、企業の最新動向を発表した。

■アルコールチェックアプリ、運輸・物流業界が前年比155%と突出

アルコールチェックアプリの導入依頼数は、全体で前年比69%と減少傾向にある一方、運輸・物流業界においては前年比155%と突出した伸びを示した。

アルコールチェックアプリ依頼増加率

■アルコールチェッカー義務化時を上回る需要 2025年6月には過去最高の依頼数に

直近1年のアルコールチェックアプリの導入依頼が特に急増したのは25年3月以降で、6月には過去最高の依頼数を記録。

これは、前年同月比2.8倍で、2023年12月のアルコールチェッカー義務化時の駆け込み需要(23年11月)をも大きく上回る水準だった。

同社によると、この背景には、2025年4月に施行された「黒ナンバー車(貨物軽自動車運送事業)」に対する安全対策を強化する法令改正の影響が大きという。

また、法令改正後も依頼数が伸びていることから、同時期に起きたドライバーによる酒気帯び運転の関連報道が、法令遵守への意識向上に寄与している可能性も指摘している。

運輸・物流業者のアルコールチェックアプリ依頼数推移

■「緑ナンバー」も3月以降に変化が 業界全体に法令遵守強化の動き

運輸・物流業界における車両管理システムの導入依頼も好調で、前年比約2.4倍に増加。特に、黒ナンバー車事業者による導入が増加しており、2025年4月の法令改正に伴う業務記録や事故記録の管理・保存義務化が背景にあるとのことだ。

さらに、黒ナンバーに加え、緑ナンバーも同時期に依頼数が増加していることが分かった。

運輸・物流業者の車両管理システム依頼数推移

【調査概要】
調査対象期間:2023年7月1日~2025年6月30日
調査対象:「ミツモア」で行われた「アルコールチェックアプリ」「車両管理システム」への依頼数
調査件数:8,781件

<参考>ミツモア『アルコールチェックアプリ・車両管理システムに関する最新動向