三井不動産は、空のモビリティの社会実装に向けて、バーティポート(垂直離着陸飛行場)の開発および運営事業の立ち上げに着手すると発表した。

同取り組みは、築地地区まちづくり事業や三重県・伊勢志摩地区をはじめとする具体的なプロジェクトにおいて、空のモビリティ用の離着陸場の整備を進めるものだという。

「築地地区まちづくり事業」空のモビリティバーティポート

同社は、トヨタ自動車、朝日航洋、ANAホールディングスなどと連携し、同取り組みを実施するとしている。

連携パートナー

空のモビリティは、「電動」「低騒音」「垂直離着陸」などの特徴を持ち、新たな都市型移動手段として期待されており、バーティポートの整備はその社会実装に向けた重要なインフラとなるとのことだ。

同プロジェクトは、運営中もしくは今後予定している、まちづくり事業やリゾート・ラグジュアリーホテルでの実装検討を進めるほか、物流施設併設型のドローン実証実験施設「板橋ドローンフィールド」を敷地内に設けた「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」等の物流施設との連携を進めるという。

将来的には、日本橋などの都市部を含めたオフィスビルや商業施設、スポーツ・エンターテインメント施設、空港、駐車場などの幅広いアセットを用いて、空のモビリティの価値が生まれるネットワークを構想し、バーティポート開発・運営の検討を推進するとしている。

ロードマップ

■実装検討対象プロジェクト

築地地区まちづくり事業
所在地:東京都中央区築地五丁目および築地六丁目各地内
用途:大規模集客・交流施設(マルチスタジアム)、ライフサイエンス・商業複合棟、MICE・ホテル・レジデンス棟、舟運・シアターホール複合棟など合計9棟
想定時期:まちびらき1期:2030年代前半以降

築地地区まちづくり事業

三重県・伊勢志摩地区(NEMU RESORT等)
所在地:三重県志摩市浜島町迫子
用途:リゾートホテル、ゴルフ場など
想定時期:2020年代後半

三重県・伊勢志摩地区(NEMU RESORT等)