ENEOSと岩手県一関市は、森林を活用した脱炭素社会の実現に向けて連携協定を締結したと発表した。
同協定により、ENEOSは一関市が管理する市有林から創出された森林由来のJ-クレジット(※)を活用し、東北地方をはじめとする事業活動におけるCO2排出量のオフセットを図るという。

一関市は、クレジットの売却益を森林管理や林業担い手の育成に充て、水源涵養や山地災害の防止、自然環境の保全、地球温暖化防止など、森林が有する多面的機能の長期的な維持を目指すとしている。

また、両者はカーボンニュートラル社会の実現と脱炭素社会の実現を支える子供の健全育成を目指し、連携事業の第一歩として、女子バスケットボールチーム「ENEOSサンフラワーズ」によるバスケットボールクリニックを一関市で開催するとのことだ。
同クリニックは、バスケットボールの普及・振興、次世代育成を目標に掲げ、社会貢献活動の一環として全国各地で開催されているもの。
両者は、今後も社会課題の解決に向けて協業し、脱炭素・循環型社会の形成に貢献するとしている。
■クレジットプロジェクト概要
対象森林:一関市有林(7,178ha)
認証対象期間:8年間
CO2吸収量:約27,000トン
(※)省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO2などの温室効果ガスの排出削減量や、適切な森林管理によるCO2等の吸収量を「クレジット」として国が認証する制度