テスホールディングスは、連結子会社のテス・エンジニアリングがゼンカイミート向けにオンサイトPPAモデルを活用した自家消費型太陽光発電システムによる再生可能エネルギー電気の供給を、5月より開始したと発表した。

同事業は、熊本県球磨郡錦町にあるゼンカイミートの施設屋根上に、発電容量約457kWの太陽光発電システムを設置し、テス・エンジニアリングが所有・維持管理を行うもの。年間の想定発電量は約57万kWhで、同施設の電力需要の約25%を賄うとされている。また、年間のCO₂排出削減量は約241t-CO₂と見込まれている。
同モデルは、導入企業にとって初期投資が不要であるほか、電力価格の変動や燃料調達リスクの影響を受けにくい安定供給を実現する利点があるという。
ゼンカイミートは、牛肉のと畜・加工を一貫して行う企業であり、ハラール認証を取得した牛肉の製造・販売も手掛けている。国内の邦人向けに加え、イスラム教徒への対応やインバウンド需要、さらには海外展開も見据えており、今回の再生可能エネルギーの導入によって、環境配慮への取り組みも強化していくとのことだ。
テスグループは、再生可能エネルギーの主力電源化、省エネルギーの徹底、エネルギーのスマート化の3領域を柱に事業を展開しており、今後も企業の多様なニーズに応えるエネルギーソリューションを提供し、脱炭素社会の実現に貢献していくとしている。