IHIと野村不動産は、共同で開発を進めてきた「Landport横浜杉田」が竣工し、満床稼働したことを発表した。

同施設は、ポスト2024年問題における新たな対応策として「オープン・シェア型」物流施設というコンセプトを掲げているという。
「オープン・シェア型」物流施設とは、屋上菜園や施設内の広場・樹木など、施設が有する様々なリソースを地域イベントの開催場所や防災拠点として広く共有することで、施設や地域の関係者が繋がり合い、地域の雇用や防災レジリエンス向上などの価値を創出できる施設。
物流の自動化や人手不足への対応策として、主に「自動倉庫のビルトインによる自動化・省人化への環境整備」や「地域コミュニティ活動の促進による雇用機会の創出」などの特徴があり、ハード面・ソフト面の両方からの解決策を提案しているという。
また同施設では、地域関係者および地域住民を交えた竣工オープニングイベントを開催。
施設内の地域開放型の広場「LandHOOP(ランドフープ)」では地域連携の証として、杉田地域の歴史的樹木である「杉田梅」の植樹を行ったとのことだ。

同社は今後も、杉田梅に因んだイベント、地域住民の方々を対象とした防災イベントを開催し、同施設を通じた人々のつながりや関係の輪の構築、更なる交流促進に貢献していくとしている。
■施設概要
施設名:Landport横浜杉田
所在地:神奈川県横浜市金沢区昭和町3174
交通アクセス:
・首都高速湾岸線「杉田」出入口680m
・JR根岸線「新杉田」駅徒歩16分、
・横浜シーサイドライン「南部市場」駅徒歩4分
敷地面積:71,034.94平方メートル(21,488.06坪)
延床面積:163,409.47平方メートル(49,431.36坪)
設計・施工 : 五洋建設株式会社
構造・規模 : 地上4階建・柱RC梁S造・免震構造 ダブルランプ型