RECCOOが運営するZ世代に特化したクイックリサーチサービス「サークルアップ」は、最新のZ世代調査として「27卒現役大学生の就活事情」に関する調査レポートを発表した。

■27卒現役大学生の23%が「現在、就職活動をしている」と回答。

経団連のルールの形骸化や学生の安心志向・採用活動の多様化などによって進む「就職活動の早期化」が話題となっているが、27卒現役大学生(4月時点で大学3年生)は「就職活動」に対してどのような印象を抱いているのか。

まず、「現在、就職活動をしているか」と質問したところ、全体の23%が「している」、77%が「していない」と回答。

「現在、就職活動をしているか

また、「就活を始める(始めた)時期について」質問したところ、2025年5月以降(93人)、就活はしない(67人)、2025年3月から(36人)、2024年から(32人)、2024年4月から(30人)の順に回答数が多く集まった。

就活を始める(始めた)時期

全体の44%が2025年3月以降から就職活動を始めると回答した結果から、27卒の現役大学生の多くは就活は大学3年生から始めようと考えていることがうかがえる。

また、全体の22%が就活はしないと回答しており、起業やその他のプランを考えている大学生も一定数いるのではないかと同社は考察している。

■27卒現役大学生に最も人気な業界は「メーカー」。

「現在、行きたい業界について」質問したところ、メーカー(29%)、商社(25%)、コンサル・シンクタンク(23%)、広告・マスコミ(22%)、旅行・観光(20%)の順に回答数を多くなった。

現在、行きたい業界

あわせて、「就活の軸について」質問したところ、働き方や労働環境(61%)、報酬や安定性(53%)、仕事の内容や役割(51%)の順に回答数が多く集まる結果に。

就活の軸について

■27卒現役大学生の81%は「大手志望」と回答 。安定・安心志向が顕著に出る。

次に「大手志望、ベンチャー志望のどちらか」と質問したところ、81%の現役大学生が「大手志望」と回答(2024年3月時点)。多くの現役大学生が大手に就職したいことがうかがえた。

「大手志望、ベンチャー志望のどちらか

■27卒現役大学生の62%が「就活に対して焦りを感じている」と回答。

最後に、「大学2年生(2回生)から就活を意識する早期化についてどう思うか」と質問したところ、全体の50%が「賛成」、50%が「反対」と回答する結果に。

回答の理由を質問したところ、下記のような賛否両論の意見が見られた。
・早めに就職を意識することによって今自分が何をすべきか明確化され、目標意識が芽生える
・人材獲得競争も激しくなっているので、早めにやって越したことはない。
・大学生活の大半を就活にあたるのは勿体無いから
・学生の本分である学業に集中できなくなり、何のために大学に行くのかが不透明になるから。

大学2年生(2回生)から就活を意識する早期化についてどう思うか

加えて、「就活に対して焦りを感じているか」質問したところ現役大学生の62%が「感じている」と回答。

回答の理由を聞いたところ、「周りが始めているから」、「何をしていいか全然分からないから」、「大学院に行ってから就活するため、まだ焦りはない」、「2年生の終わり頃から始めるつもりでいるから」など、賛否両論の意見を得ることができたとのことだ。

就活に対して焦りを感じているか

<参考>
RECCOO・サークルアップ『27卒現役大学生の就活事情