産経デジタルは、SNSアプリ「BeReal」の使用における大学生の意識を明らかにするとともに、学習意欲やプライバシー意識との関連性について調査を実施し、結果を公表した。

SNSアプリ「BeReal」の利用実態調査を実施

「BeReal」は、ランダムな時間に来る通知から2分以内に写真を投稿すると、友人の投稿を見ることができるというもの。友人たちの「いま」を知ることができるほか、制限時間がゲーム要素になり、若者の間で流行しているSNSアプリとなっている。

同研究では、ある県内の大学生368名に対して調査を実施。「BeReal」の使用有無から、授業中に通知が来た際の対応、投稿する際の判断材料などや並行して学習意欲、プライバシー意識に関するを調査。

調査の結果、対象学生の7割が「BeReal」を使用、その6割近くが授業中にも投稿したいと考えており、依存性の高さが示されたという。

また使用している学生は、使用していない学生より学習意欲が低い傾向にあることが明らかに。

プライバシー意識については、使用学生と未使用学生との間で有意な差は認められなかったが、使用学生のうち「授業中も投稿する」グループは、「授業中は投稿しない」グループに比べて、自己のプライバシー意識や維持行動に関して低い傾向を示したとしている。

以上の結果を受けて、至学館大学・八尋風太助教が研究論文を発表。同論文は日本発の国際学術論文ジャーナル「Journal of Digital Life」に掲載されているという。

八尋助教は、「BeReal」の仕組みや流行している状況を教員間で共有し、授業中におけるスマートフォンの使用ルールを作成する必要があると考察。また、個人情報の漏洩や他者のプライバシー侵害による問題を防ぐため、情報リテラシー教育のアップデートの必要性もうったえたとのことだ。

<参考>
・産経デジタル
流行アプリ「BeReal」の利用実態を大学生向けに調査 至学館大・八尋助教が学習意欲やプライバシー意識の関連性も示す
・八尋助教による論文
https://journal-digitallife.com/publications/technical-article/a-survey-on-bereal-among-university-students-focus-on-learning-motivation-and-privacy-consciousness/