パーソルキャリアは、同社が運営する調査機関「Job総研」で、653人の社会人男女を対象に「2025年 企業風土の実態調査」を実施し、結果を公表した。

■古い企業風土と現職場への印象

回答者全体の653人に、今の職場で古いと感じる風土の有無を聞くと「ある派」が78.4%で過半数を占め、内訳は「とてもある」28.2%、「ある」29.4%、「どちらかといえばある」20.8%となった。

また、”古い”企業風土の定義を聞くと、「上司からの好感度が評価に影響」が36.4%で最多となり、次いで「仕事と私生活の境界線がない」が32.8%、「上司に逆らえない」が32.6%という結果に。

古い企業風土と現職場への印象

■古い風土の変化の必要性

回答者全体の653人に古い風土の変化の必要性を聞くと、「変えた方がいい風土がある派」が50.2%、「変わらなくてもいい風土がある」が49.8%と、意見が割れる結果に。

「変えた方がいい風土がある派」の年代別では50代が55.2%で最多となり、次いで30代が52.4%、20代が49.7%、40代が43.8%となった。

古い風土の変化の必要性

■変えた方がいい風土・自身に合う風土

回答者全体の653人に変えた方が良いと思う企業風土を聞くと、「上司からの好感度が評価に影響」が38.6%で最多となり、次いで「上司に逆らえない」が30.0%、「業務外の飲み会,行事参加の要請」が29.1%となっている。

自身に合っている企業風土では「年齢,勤続年で給与,役職が決まる」が22.1%で最多となり、次いで「男性比率が高い」が18.5%、「ハッキリした上下関係」が13.9%となった。

変えた方がいい風土・自身に合う風土

■企業風土と転職

回答者全体の653人に企業風土は転職を考える要素になるかを聞くと、「なる派」が83.3%で過半数を占めた。内訳は「とてもなる」37.5%、「なる」30.9%、「どちらかといえばなる」14.9%。

企業風土が関係した転職の経験を聞くと、「転職・転職活動をした派」が62.8%で過半数を占め、内訳は「転職をした」38.0%、「転職活動をした」24.8%となった。

企業風土と転職

■企業風土の賛否

回答者全体の653人に古い風土を持つ企業への賛否を聞くと、「反対派」が69.3%で過半数を占め、内訳は「とても反対」16.8%、「反対」19.3%、「どちらかといえば反対」33.2%。

反対と回答した453人にその理由を聞くと「前例に固執し効率が悪い」が59.6%で最多となり、次いで「時代の変化への対応力が少ない」が56.1%、「時代遅れの制度やルールが多い」が50.6%と続く。

企業風土の賛否

■企業風土の変化の可能性

回答者全体の653人に企業風土の変化は難しいかを聞くと、「変えられると思う派」が43.9%で、内訳は「とても変えられると思う」15.0%、「変えられると思う」11.0%、「どちらかといえば変えられると思う」17.9%という結果に。

古い企業が新しくなるために必要だと思う要素を聞くと「経営陣の刷新」が51.3%で最多で、次いで「評価制度の見直し」が36.9%、「オープンな情報共有の徹底」が34.3%となった。

企業風土の変化の可能性

<参考>
パーソルキャリア「Job総研」『2025年 企業風土の実態調査