ロート製薬は、女性のデリケート部位に対する悩みやケアにまつわる意識および実態を把握するため、全国の15~59歳女性を対象に、「デリケート部位に関する調査」を実施し、その結果を公表した。

■デリケート部位に悩みを抱えたことがある女性は58.2%とオーラルと同水準

「悩みを抱えたことがある部位」についてアンケートを実施した結果、デリケートゾーンに悩みがある女性の割合は58.2%に達し、オーラルケアの悩みと同水準であることが明らかに。

悩みを抱えたことがある部位

年代別では20代が71.4%と最多、次いで15~19歳が66.5%と、特に若年層でデリケートゾーンの悩みが多い傾向が見られた。

年齢別デリケート部位に悩みを抱えたことがある割合

■婦人科系の悩み、最多は「おりもののニオイ・質の変化」38.5% 生理症状の悩みを上回る

婦人科系の悩みとして最も多かったのは、「おりもののニオイ・質の変化を感じたことがある(感じている)」で、38.5%にのぼった。これは、生理に関する悩みよりも多い結果に。

婦人科系悩みの該当状況

年代別では、30代が47.1%と、20代より9ポイントも高く、30代を境に「おりもののニオイ・質の変化」に悩む人が増えることが分かった。

年代別「おりもののニオイ・質に異変を感じたことがある」割合

■デリケート部位の悩みは「かゆみ」が全体の6割強を占める

デリケート部位に関して「悩みや気になること」があるか聞いたところ、半数以上の人が悩みを抱えていることが明らかに。

デリケート部位に悩みを抱えたことがある割合

項目別にみると、過去含め「かゆみ」が気になった人は61.2%で最多。次いで「ニオイ」が46.8%、「ムレ」が43.5%、「かぶれ」が31.7%と続いた。

現在悩んでいる症状では「かゆみ」が20.6%、「ニオイ」が20.9%、「ムレ」が15.4%、「黒ずみ」が15.2%という結果になり、デリケート部位の悩みは多様であることが分かった。

デリケート部位の悩みや気になること

■デリケートゾーンの悩みの原因、最多は「ムレ」 20-30代では「ストレス」が原因と考える人も

デリケート部位に関する「お悩みや気になったことがある症状(ニオイやかゆみ、ムレ等)」について、悩みの原因は「ムレ」であると考える人が全体の38.8%で最多に。

デリケート部位悩みの原因の認識

年代別でみると、「ストレス」が原因と自認する人が20代は31.6%、30代は30.9%と他の年代よりも高い傾向に。

年代別デリケート部位悩みの原因の認識

■デリケート部位の悩み事に関して、2年以上前から悩んでいる人は4割にものぼる

デリケート部位に関する「お悩みや気になったことがある症状(ニオイやかゆみ、ムレ等)」について、いつ頃から悩んでいるか聞いたところ、「2年以上前から」と回答した人が39.6%と、長期間悩んでいる女性が多いことが分かった。

20代は「2~3年前くらいから」、30代は「5年前くらいから」が最多となっており、女性にとってデリケート部位の悩みは深刻な問題であることが伺える。

デリケート部位悩みの症状の期間

■長年の悩みがあるものの、セルフケアの経験がある人は全体の3割程度と低水準に

デリケート部位に関して「お悩みや気になったことがある症状(ニオイやかゆみ、ムレ等)」に対して、何らかの対処をしているか聞いたところ、「自宅でできるセルフケア」を実施している人は29.3%にとどまった。

また、「通院する」は10.2%、「専用サロンに通う」は2.6%と、悩みの多さに対してケアを行っている人の割合は少ないことが分かった。

一方で、「対処したことはないが、興味はある」と回答した人は、15~20代で40~50%強にのぼり、実施率の低さに対して、ケアに対する関心が高まっていることも明らかになった。

デリケート部位悩みへの対処実施の有無

■専用の洗浄剤を使用してセルフケアする人はわずか1割程度

デリケート部位のセルフケア方法について、現在どのような処置を行っているか聞いたところ、「デリケート部位を丁寧に洗う」と「デリケート部位を洗いすぎない」と回答した人が60%を超える結果に。

一方で「デリケート部位専用の洗浄剤を使用する」と回答した人は13.8%と、専用アイテムを活用している人は少数派であることが分かった。

自宅でできるデリケート部位ケアの実施有無

■対処していない理由は「対処法がわからない」「費用がかかるから」が上位を占める

デリケート部位に関する「お悩みや気になったことがある症状(ニオイやかゆみ、ムレ等)」に対して、対処をされたことがない人に、その理由を聞いたところ、「対処法がわからないから」が最多。次いで「費用がかかるから」が上位に挙がった。

デリケート部位をケアしない理由

年代別に見ても、15~19歳では51.8%、50代でも50%と、2人に1人は対処法がわからないため行動に移せていないということが明らかに。また、20代では費用面を懸念する人が45.7%おり、病院やサロンに通うことのハードルの高さが伺える。

年代別対処しない理由

■デリケート部位ケア方法を知りたい人は70%超え。ケアニーズの高まりが明らかに。

「デリケート部位の正しいケア方法を知っている」「自分に合ったデリケート部位のケア方法を知っている」という項目に対し、「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人はどちらも24%前後にとどまり、ケア方法の認知度は低いことが伺える。

一方で「正しいデリケート部位のケア方法を知りたい」「自分に合ったデリケート部位のケア方法を知りたい」と回答した人はどちらも70%を超えており、ケアに対する関心の高まりが明らかになった。

正しいケア知識の有無

【調査概要】
調査主体:ロート製薬
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年7月26日~28日
調査対象:全国15‐59歳女性(中学生/関連業種の従事者※は除く)
※調査・広告代理業・製造業(石けん・合成洗剤・医薬品・化粧品)、卸売業(石けん・合成洗剤・医薬品・化粧品)
調査地域:全国
サンプル数:1,030名

<参考>ロート製薬『デリケート部位に関する調査