安井商店は、同社が運営する「STORK VALLEY DISTILLERY」がグリーン電力証書を取得し、製造時のCO2排出ゼロのウイスキー蒸留所を実現したと発表した。
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ウイスキーの製造工程では、通常、直火加熱や蒸気ボイラーによる間接加熱が主流だが、同蒸留所は蒸留・熟成・瓶詰めを含む全ての製造工程で熱源を含め100%電気のみを使用。
また、使用する電力のすべてをグリーン電力証書を通じて再生可能エネルギー100%で賄うことで、実質的に製造時のCO2排出をゼロに抑えることに成功したとのことだ。
この取り組みは、日本政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル実現」に向けたグリーン成長戦略とも合致し、持続可能なウイスキー生産の新たなスタンダードを確立するものとしている。
同蒸留所では2023年12月にウイスキーの製造を開始しており、シングルカスク・シングルモルトのみのリリースを予定。初回製造の原酒は2027年1月に発売予定で、今後も高品質なウイスキーを提供していくとしている。