インフォコーパスとAgxは2019年6月4日、同社が提供するユニバーサルIoTサービスプラットフォーム「SensorCorpus」と、Agxが提供するIoTデータ収集サービス「ThingBridge」との連携ソリューション「CONNECTUS(コネクタス)」シリーズを発表した。
第一弾として、ホシデンのバイタルモニタービーコン「MEDiTAG」と「CONNECTUS」を自動接続するソリューション「CONNECTUS with HOSIDEN MEDiTAG」の販売を同日より開始した。
さまざまなセンサーデータを収集しWEBブラウザ上で可視化
「CONNECTUS」シリーズは、BLEルーターをユーザー環境に設置するだけで、BLE対応デバイスで収集されるさまざまなセンサーデータを簡単に収集しWEBブラウザ上ですぐ可視化できるソリューションである。
BLEルーター経由で収集されたデータは、IoTサービスに相応しい加工を施した上でIoTデータ収集サービスThingBridge上に集約、さまざまなサービスやアプリケーションとのデータ連携を可能にするSensorCorpusとシームレスに連携する。
これにより、IoTシステム開発で発生するIoTセンサーネットワークの新規構築、クラウドシステムや可視化アプリケーションなどのソフトウェアの開発は必要なく、初期導入費用および期間を大幅に削減することが可能になる。
「CONNECTUS」シリーズの特長は以下のとおり。
- スマートフォン不要・簡単設置
- 設定済みですぐ利用開始できる
- ノンプログラミングで利用できる
- ブラウザベース・インストール不要
- 月額課金モデルで初期投資を抑制
- スモールスタートからIoTシステムの導入が可能
- スケールアウト時にカスタマイズが可能(別途有償)
第一弾「CONNECTUS with HOSIDEN MEDiTAG」とは
シリーズの第一弾の「CONNECTUS with HOSIDEN MEDiTAG」は、ホシデンのバイタルモニタービーコン「MEDiTAG」と「CONNECTUS」を自動接続するソリューションである。サービス利用者はIoTシステムの構築を行うことなく、MEDiTAGを装着するだけでMEDiTAGから取得される各種センサーデータをブラウザから可視化することが可能になる。
取得できるセンサーデータは、パルス・歩数・消費カロリー・転倒検知など。
想定されるユーザー環境は以下のとおり。
- 作業現場での作業者安全管理
- スポーツジムでの活動データ収集
- 介護現場でのバイタル情報(心拍)の取得
Agxとインフォコーパスは今後「CONNECTUS」シリーズをより一層拡充する方針だ。第二弾として、IoTセンサーを使った店舗などの混雑状況をリアルタイムに把握できるソリューションのリリースを8月に予定している。
ThingBridgeの特徴は以下のとおり。
- 長距離BLE接続(最大300m)や複数デバイスの同時接続が可能
- 市販のBLEデバイス(メーカーの異なるマルチデバイスも可能)がスマートフォンレスで接続を実現
- エッジコンピューティングを活用し重複したセンサーデータの削減、データ取得頻度の調整また、自動BLEコネクションの接続が可能
SensorCorpusの特徴は以下のとおり。
- IoTデータのライフサイクルを実現する上でIoTプラットフォームで必要となる機能をワンパッケージで提供
- PoCから本番までシームレスかつ柔軟に拡張可能。クラウド環境にもオンプレミス環境にも対応
- 多種多様なセンサー、ゲートウェイ等のデバイスや外部アプリケーションと自由に接続可能