カインズは、1月13日から、「カインズ日高流通センター」が本格稼働を開始することを発表した。

カインズ日高流通センター

同施設は、首都圏中央連絡自動車道（圏央道）「狭山日高IC」から約3.4km、圏央道と国道16号の結節点に立地することから、首都圏にある店舗にアクセスしやすく、関東エリアでは敷地面積および保管能力が同社最大級の流通センター。

同施設の特徴のひとつであるトラックバースは、3面に設置することにより、合計127台の車両の同時接車が可能。あわせて、バース予約システムの導入により、荷積みや荷下ろしにかかる時間を削減することで、トラックドライバーの拘束時間短縮にも貢献するとしている。

屋根全面に配置した太陽光パネルは、2.6Mの太陽光発電が可能で、同施設の使用電力のうち70％を再生可能エネルギーでまかなうとのことだ。

また、岐阜プラスチック工業と共同で、お茶を抽出した後に排出される茶殻をプラスチックの代替原料として生まれ変わらせた「茶殻リサイクルパレット」を開発し、同社で初採用。

そのほか、同施設敷地内にある既存林の伐採樹木の一部をエントランスホールや休憩室の内装、建築資材として再利用し、環境負荷低減に貢献するという。

■茶殻リサイクルパレットの開発について

日高流通センターの開所に伴い、環境面に配慮した取り組みの検討を進める中、岐阜プラスチック工業から、「茶殻リサイクルパレット」製作の提案を受け、2023年初旬から構想を開始。

茶殻（原材料）の調達を岐阜プラスチック工業が担い、パレットのサイズや使用イメージ、強度などのデータを同社が担い、どのような仕様にするか協議を重ねたという。パレットの強度を維持した茶殻の配合率に最も苦労し、何度も試作を重ねて配合率を決定、製品化したとのことだ。

全体の約1割を茶殻リサイクルパレットに変更することで、約4,600㎏の二酸化炭素排出量を削減。これは2リットル入りのペットボトルに換算すると約118万本に相当するという。

■施設概要

名称：カインズ日高流通センター
所在地：埼玉県日高市大字上鹿山字茗荷沢780-1
アクセス：首都圏中央連絡自動車道「狭山日高IC」約4㎞
敷地面積：約55,026.15平方メートル
延床面積：約66,166.08平方メートル
保管能力：約18,000PL
トラックバース：127台
駐車場：285台