JR 西日本は、北陸新幹線において2029年度の自動運転開始を目指すと発表した。
同社は、「中期経営計画 2025 アップデート」で「鉄道事業の安全性向上・持続的進化」を掲げ、「ハード・ソフト両面の改良による輸送品質・生産性向上」に向けた取り組みのひとつとして、自動運転技術の導入を検討している。
JR東日本と共同で、自動運転技術のシステム開発や技術的検討を進めており、2029年度の敦賀~金沢間での自動運転(GOA2)運用開始を目指すとのことだ。
GOA2は、運転士がボタンを押すことで列車を発車させ、システムが運行計画に基づいて自動的に走行や停止を行う技術。
同技術の導入により、運転士の業務負担が軽減され、特に駅発着時のホーム上の安全確認に注力できる環境が整うため、安全性のさらなる向上が期待されているという。
また、走行時の電力消費量を安定して抑えることが可能となり、省エネルギー効果も見込まれているとのことだ。