家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する400Fは、全国の20代以上の男女500人を対象に2024年のお金に関する実態や意識を振り返る「オカネコお金に関する調査2024」を実施し、その結果を公表した。

■昨年比で収入が減った人は約2割、支出が増加した人は約4割

同調査で、2023年と2024年を比較した際の収入と支出の変化を聞くと、収入が「増えた」と回答した人は17.4%、「変わらない」は63.6%、「減った」は19.0%という結果に。

一方、支出に関しては「増えた」が41.0%、「変わらない」が51.4%、「減った」が7.6%となり、昨年と比較すると、収入よりも支出が増えている傾向が明らかになった。

2023年と2024年を比較した際の収入と支出の変化

さらに、収入が増えたと回答した人に、その理由を聞いたところ、多い順に「ベース給のアップ」が56.3%、「ボーナス額のアップ」が27.6%、「投資」が16.1%、「転職」が14.9%、「昇進」が11.5%、「副業」が8.0%と続いた。

収入が増えた理由

■「お金に関する不安」を感じる人は8割以上、40代が最も高く9割が不安を抱えている

将来に向けてお金に関する不安を感じることがあるか聞くと、「不安を感じる」が81.4%という結果に。さらに、年代別に結果を比較すると、40代が最も高く89.0%が「不安を感じる」と回答。

将来に向けてお金に関する不安を感じるか

■将来を見据え資産形成「している」「したいと思っているができていない」人は3割以上

将来を見据え資産形成(保険・NISA・不動産投資・投資信託等)をしているか聞くと、「している」が30.4%、「したいと思っているが、できていない」が31.0%、「しておらず、今後もする予定ない」が38.6%という結果に。

年代別の差はほとんどなく、3040~代の資産形成層においても3人に1人は「したいと思っているが、できていない」状況であることが明らかになった。

将来を見据え資産形成をしているか

■2024年の金融トレンドのうち気になったもの1位「新NISA」、2位「物価高」、3位「円安」

2024年の金融トレンドの中で気になったものを聞くと、多い順に「新NISA」が31.2%、「物価高」が29.2%、「円安」が28.8%と続いた。

さらに、2024年の金融トレンドのうち不安を感じるものを聞くと、「物価高」が40.0%、「円安」が29.8%、「インフレ」が18.4%という結果に。

2024年の金融トレンドの中で気になったもの/不安を感じるもの

<参考>
家計診断・相談サービス「オカネコ」『オカネコお金に関する調査2024