昨今では、情報は紙ではなくデジタルデータとして保存するようになった。クラウド上での保存になるため、利便性の向上、紙資源削減へ大きく寄与しているが、データへの不正アクセスやネットバンキング口座の不正操作が問題になっている。

今一度、情報保護の意識を高めるべく、『アクロニス・ジャパン株式会社』が行った、データ消失に関しての意識調査を紹介しよう。

この調査は、アメリカ、イギリス、オーストラリア、シンガポール、日本、フランスなどのインターネットを利用している人々をターゲットとしている。

約半数のユーザーがデータを消失している結果に


(※1)

アクロニス・ジャパン株式会社の調査によると、「パソコン、スマートフォンやタブレットの大切なデータを失ったことはありますか?」とたずねたところ、日本では47.8%の人が、パソコンやスマートフォンの重要なデータを失っていることが明らかになった。また、42.9%の人がデータのバックアップを行っていることもわかった。(※1)

日本はサイバー攻撃によるデータ消失の意識が低い


(※2)

グローバルと比較すると、日本は「人為的なミス・誤消去」、「ハードウェアの故障」によってデータを失っている人が多い。「ランサムウェアについて聞いたことがありますか。」という質問に対して、日本とグローバルの調査結果にあまり差はなかった。しかし、データ消失の原因が「ランサムウェア・ウイルス」と選択した人は、グローバルと比べて少ない結果となった。(※2)

失ったデータを取り戻すために使える金額は5,000円以下

81%の日本人が、失ったデータを取り戻すために支払える金額は5,000円以下と回答している。これは、グローバルも同様の傾向がみられた。

迫り来る「デジタル時代」では個人対策が重要に

調査では日本人はサイバー攻撃によるデータ消失への意識が低いとされる見解が出ている。また約半数がデータの消失を経験している結果となっている。

今後、一層デジタル社会が進むと考えられる現代では、データのバックアップの保存やウイルス対策ソフトの導入など、個人単位による対策が必須となりそうだ。

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