カサノバエンタープライズは、2019年5月1日より、建物内部の空間3Dスキャンとパノラマ撮影を同時に行い、バーチャルツアーを制作する「PanoWeave(パノウィーブ)」をリリースした。
「PanoWeave」とは、従来の360度バーチャルツアーに加え、建物内の構造を3Dスキャンすることで、建物全体を俯瞰できる3D映像や、間取り図や階層を確認できるサービス。
3D再現により、建物全体の雰囲気を圧倒的な臨場感で直感的に伝えることが可能。バーチャルツアーは、スマートフォンやタブレットなどマルチデバイスにも対応しており、クリックまたはタップするだけで見たい場所を素早く確認することができるという。
制作したバーチャルツアーは、webサイトへ埋め込むことができるほか、関係者間のみでデータ共有ができるため内部資料としての利用が可能。
同社はこれまでGoogle認定フォトグラファーとして、店鋪やオフィス、結婚式場、文化財などの撮影を実施。そのなかで、Googleストリートビュー(旧インドアビュー)に掲載できない物件を取り扱う不動産企業や、文化財保護を目的とした自治体から、空間内部の3Dモデリングなどの要望をうけ、同サービスの提供に至ったとしている。
活用シーン例は、以下のとおり。
- 店舗や事務所のアピール
- 不動産事業における営業ツール
- 現場の進捗共有・保存
- 文化財のアーカイブ
空間や雰囲気をダイレクトに伝えることで、利用者の意思決定をサポート。飲食店やサロンだけでなく、リクルート活動などの一環としてオフィスの風景を公開することで、就活者や学生にアプローチすることも可能だという。
更に店鋪や施設の情報と合わせてバーチャルツアーをGoogleマイビジネス上に公開することにより、集客ツールとしても効果が期待できるとしている。
物件データやリノベーションやリフォームのBefore/Afterを公開することで、臨場感のあるリアルな情報の提供が可能。
工事現場や作業現場のデータの共有やエビデンスの保存が可能。関係者との共有における、下見回数や細部の撮影忘れなどを防ぎ、作業効率の向上に寄与するとしている。
取り壊しや改修が予定されている歴史的建造物や重要文化財を3D+バーチャルツアーで撮影を行うことで、将来の教育やデジタルアーカイブとして残すことが可能とのことだ。