マルヤマエクセルは、9月より廃消火器の解体と消火薬剤のリサイクルを行う新工場の稼働を開始すると発表した。同社は、丸山製作所の関連会社であり、消防機械の製造販売や消防施設工事の設計施工を行っている。

消火薬剤リサイクル工場

新工場は、従来の工場の老朽化に伴い建設されたもので、作業環境と作業性の向上を目的に、天井高を高くするなどの改良が施されているという。マルヤマエクセルは、今回の新工場稼働を通じて、さらに環境に配慮した生産体制の構築と資源リサイクルの推進を図るとしている。

工場外観

丸山製作所グループは1981年から廃消火薬剤を回収し、原料に還元するリサイクルを進めてきたという。これにより、公益財団法人日本環境協会に提案し、「消火器エコマーク認定基準」の制定にも貢献している。また、2003年には業界初のリサイクル薬剤を使用したエコ消火器を発売し、2010年には「第一回エコマークアワード2010 奨励賞」を受賞した。

また、丸山製作所グループは、全国に22拠点の指定引取場所と3拠点の解体分別施設を設け、廃消火器の回収・リサイクルを実施している。同グループの廃消火器回収率は90%以上、薬剤のリサイクル率は95%以上を継続しており、これらのリサイクル資源は新しい消火器の原料として活用されているとのことだ。