マツダは、欧州事業を統括する「Mazda Motor Europe(マツダ・モーター・ヨーロッパ)」が新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-80(マツダ シーエックス エイティ)」を、初公開したと発表した。
欧州で5月に予約受注を開始し、今秋の発売を予定しているという。
CX-80は、ひと中心の開発思想による走る歓びと環境・安全性能を両立させた、ラージ商品群の第4弾となるミッドサイズクロスオーバーSUV。
マツダが欧州に初めて導入する3列シートSUVであり、欧州市場における最新かつ最上級の商品となる。2つのハイブリッドシステムを採用したCX-80の導入により、同市場における商品ラインアップの拡充およびブランド強化を図るとのことだ。
デザインコンセプトは「Graceful Toughness」。SUVとしての力強さとともに、優雅な存在感の表現に注力。空間の豊かさと優美さを両立したキャビンの造り込みによって、車格に見合った、ゆとりを感じさせるデザインとしているという。
CX-80の2列目は、座席間にコンソールがあるセパレートのキャプテンシートを筆頭に、キャプテンシートでコンソールが無くウォークスルーが可能な仕様、そして3人掛けとなるベンチシートの3種を設定。
また、荷室は3列目シート使用時でもゴルフバッグやベビーカーが搭載できる空間を確保するとともに、2列目・3列目シートを折りたたむことでさらに大きな空間を提供。家族旅行や、仲間とのアクティビティに必要な荷物を搭載できる。
欧州向けのパワートレインには、2.5L直列4気筒ガソリンエンジンをベースとしたプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」と、3.3L直列6気筒ディーゼルエンジンとM Hybrid Boostを組み合わせた「e-SKYACTIV D」の2種類を設定。
欧州市場で販売するマツダ車の中で最も広い室内空間を持つCX-80は、後席の乗員も含めた全ての乗員に安心・快適な乗り心地を提供するとのことだ。
日常使用での快適さや扱いやすさを大切にしながら、高速道路やワインディング、アウトドアなどさまざまなシーンにおいて「人馬一体の走る歓び」を提供するとしている。
安全性能では、「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)緊急停止支援機能付」を欧州向けに初採用。CTS使用中に、手放し運転やドライバーの閉眼や脇見を検出した場合には、ドライバーへの注意喚起を段階的に行い、体調急変や漫然運転などのドライバーの状態に由来する事故リスクの低減を図るという。
注意喚起をしてもドライバーの状態に変化がない場合は、被害軽減のため、車両の減速・停止を支援。
マツダは、今後も「ひと中心」の価値観のもと「走る歓び」を進化させ続け、ユーザーの日常に移動体験の感動を創造し、「生きる歓び」をお届けしていくことを目指していくとしている。