メンズビューティープロダクション「Soft Drink(ソフトドリンク)」を運営するMazeru Shareは、メンズ美容に関する調査や情報発信をおこなう「メンズ美容総研」より、Z世代の男性を対象に「猛暑」に関する意識・実態調査を実施し、結果を公表した。

なお同調査では、都合上Z世代の定義を「2024年3月時点で15~29歳の人」としている。

■続く猛暑で7割以上が「暑さ・日焼け対策意識」上昇。「日傘」所持者は5人に1人以上!

まず初めに、ここ数年続く猛暑がZ世代男性の暑さ・日焼け対策意識をどう変化させたのかを調査。

その結果、Z世代男性の74.6%が暑さ・日焼け対策に対する意識が「上がった」「どちらかと言えば上がった」と回答した。

メディアを中心に熱中症の危険性や日焼けによる肌の健康リスクが盛んに取り上げられたことなどもあり、近年の猛暑は多くの人々の暑さ・日焼けに対する意識を向上させたことがうかがえる結果に。

ここ数年続く猛暑がZ世代男性の暑さ・日焼けに対する意識が上がったか

次に、Z世代男性が猛暑対策としてどのようなアイテムを使用しているのかを調査したところ、「持っている」と回答した割合が最も高かったのは「帽子」で40.1%。続いて「汗拭きシート」が38.8%、「日焼け止め」が37.1%となった。

「女性が使うもの」というイメージが強かった日焼け止めだが、約4割のZ世代男性が所持していることが明らかに。

また、5位の「ハンディファン」や6位の「日傘」なども女性が使用するイメージが強いアイテムではあるものの、それぞれ5人に1人以上が所持していることが判明。この結果に同社は、性別に関係なく暑さ・日焼け対策に積極的に取り組んでいるのが、Z世代男性の特徴だとしている。

猛暑対策として使用しているアイテム

■日焼け止めにハンディファン、Z世代メンズには当たり前?使用に「抵抗なし」が約7割

そこであらためて「日焼け止め」や「日傘」「ハンディファン」を使用すること対して抵抗があるか聞いたところ「抵抗がない」「どちらかと言えば抵抗がない」と回答した人は、「日焼け止め」で74.9%、「ハンディファン」で67.2%、「日傘」で61.1%となった。

いずれのアイテムも過半数が「抵抗なし」と回答しており、性別に関わらずこれらのアイテムを使用することは当たり前だとする姿勢が定着していることがわかる。

猛暑対策アイテムを使用すること対して抵抗があるか

■6割以上が「美白男子が理想」と回答。理由は「モテ」より「健康肌」

過去には、日焼けした肌を健康的な肌こそが「男性らしい肌」であるという考えが強い時代もあったが、現代の若者たちはどのように考えているのか。

自身の理想が「美白男子」か「日焼け男子」か調査したところ、61.4%が「美白男子」と、「日焼け男子」の38.6%を上回る結果に。

目指したいものとして近いのは「美白男子」?「日焼け男子」?

次に前問で「美白男子」と回答した人に対してその理由を調査したところ、最も高かったのは「肌の老化防止」で46.5%。続いて「肌の病気予防」で41.7%、「紫外線が体質に合わないから」34.9%となった。

一方で「モテたいから」は21.0%と、「その他」を除いた中では最も低い値となっており、Z世代の男性は「モテるため」ではなく「自身の健康のためである」に日焼け対策に力を注いでいることがわかる。

この背景には、日焼けが肌の色だけでなく、長期的な肌の健康に影響するものであると理解する男性が増加傾向にあると同社は考察している。

■日焼け止め意識は高いものの知識は普及せず。約7割が「SPF」や「PA」の意味を「知らない」

続いて、日焼け止めに関する知識はどの程度備わっているのか、日焼け止めの紫外線防止効果を示す指標である「SPF」と「PA」の意味を知っているかを聞いたところ、「知っている」と回答した人は約3割、「知らない」と回答した人は約7割という結果に。

日焼け止めの紫外線防止効果を示す指標である「SPF」と「PA」の意味を知っているか

日焼けによる肌リスクを理解し対策をする人は多いものの、指標に基づいて自分に合った日焼け止めを選ぶための知識はあまり普及していない様子がうかがえる。

「日焼け対策意識の向上」だけでなく、「日焼け止めの選び方」や「日焼け止めの正しい使い方」など、より実践的な知識に関する情報が多くのZ世代男性に求められていると言えそうです。

<参考>
メンズ美容総研『「猛暑」に関する意識・実態調査